毎年、ジャンボジェット機12万5千機分の電子廃棄物が発生しています。その課題への取り組み方

A worker of Ecomicro recycling company selects computer cards of old cell phones in Saint Loubes near Bordeaux, Southwestern France, July 4, 2017. REUTERS/Regis Duvignau - RC12A6AEF060
One man's trash is another man's treasure...Image: REUTERS/Regis Duvignau
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私たちは電気・電子廃棄物(e-waste)の山の下に自らを埋めつつあり、それが環境と人々の健康・福祉に対する圧力を強めています。

によれば、ダボス2019で発表された新たな報告書では、その量は、ボーイング747ジャンボジェット機12万5千機を上回る重さ、総計4,470万トンに達します。これは、エッフェル塔の複製4,500基を建設できる量に相当します。しかも、これが毎年発生しています。

電子廃棄物の発生源は、その形態と同じくらい多様です。携帯電話やパソコンから、トースターやテレビ、さらにはオフィス機器や家庭用太陽光発電システムに至るまで、あらゆるものがこの問題の一因となっています。電子廃棄物は固形廃棄物全体のわずか約2%にすぎませんが、有害廃棄物全体の70%を占めています。

廃棄されたモノのインターネット

2017年には14億6,000万台のスマートフォンが販売されました。2020年までに、スマートフォンを所有する人は最大28億7,000万人に達する可能性があります。しかし、こうした数字も、モノのインターネット(IoT)と比べれば取るに足りません。IoTでは、2020年までに最大500億台のネットワーク接続機器が使用される可能性があります。スマートホーム機器から業務用センサーに至るまで、IoTに接続されたあらゆるものがいずれ時代遅れになる可能性が極めて高く、電子廃棄物の山にさらに大きな量を加えることになります。

電子廃棄物には、文字通りの「金」があります

意外に思えるかもしれませんが、スマートフォン100トンに含まれる金の量は、金鉱石100トンに含まれる金の量よりも多いのです。それでも、2016年には43万5,000トンの携帯電話が単に廃棄されてしまいました。電子廃棄物に含まれるその他の希少で価値のある素材には、銀、銅、白金、パラジウムなどがあります。意図的にゴミと一緒に捨てようと思う人はほとんどいないでしょう。

リサイクルとインフォーマル経済

電子廃棄物のリサイクルから貴金属を回収することは、すでに大きなビジネスとなっています。電子廃棄物の総価値は約625億ドルと推定されています。これは、世界全体の銀の採掘量の価値の3倍に相当し、多くの国の国内総生産(GDP)を上回ります。しかし、電子廃棄物に眠る価値を回収することには、多くの困難が伴います。

金や白金のほかにも、電子廃棄物には多くの有害物質が含まれています。鉛、水銀、カドミウムは、多くの電子機器に使用されています。整備されたリサイクル施設では、これらの回収を、作業員への不必要なリスクや環境への害を生じさせることなく行うことができます。

しかし、欧州連合(EU)加盟国からは、毎年約130万トンの未申告の電子廃棄物が輸出されています。その大部分、場合によってはすべてが、規制のない手に渡っており、そこではリサイクルと回収の工程がはるかに原始的な方法で行われています。

ナイジェリアでは、インフォーマルなリサイクル分野で約10万人が働いています。回収作業として、大量に積まれた電子廃棄物に火をつけ、プラスチックを燃やして金属を露出させることも珍しくありません。これは非常に危険な作業であり、人々を有毒なガスにさらし、周辺環境を汚染しています。

循環型の解決策

電子廃棄物の問題、すなわち汚染、価値の喪失、健康被害のいずれの観点から見ても、その解決にはリサイクル施設の改善だけでは不十分です。電子廃棄物の適切な処理は極めて重要ですが、廃棄される機器の増加を食い止めることも同様に優先課題でなければなりません。そのためには、使い捨てではなく耐久性のある製品を設計し、利用期間の終わりを迎えた際に容易かつ安全にリサイクルできるようにすることが求められます。

そのビジョンには、小売業者や製造業者が適切な廃棄処理の責任を引き受ける買い戻し制度が含まれる可能性があります。さらに、より抜本的な変革も必要かもしれません。例えば、資産の所有モデルからサービスの定額利用モデルへと移行し、機器を一定期間リースしたうえで返却、リサイクル、交換する方式です。

報告書「A New Circular Vision for Electronics, Time for a Global Reboot(電子機器のための新たな循環型ビジョン:グローバルな再出発の時)」は、こちらからご覧いただけます。

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