2025年までにドバイの建物の4分の1が3Dプリント建築に

An aerial view of Dubai from Burj Khalifa, the tallest building in the world, in Dubai November 19, 2014. REUTERS/Ahmed Jadallah (UNITED ARAB EMIRATES - Tags: BUSINESS SOCIETY CITYSCAPE)
Could 3-D printing be the factor to solve the housing crisis and homelessness?Image: REUTERS/Ahmed Jadallah
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印刷による人体の代替部位の作製から、火星への航行中の修理支援まで、3Dプリントが近い将来、人類の暮らしをどう改善するかについて、さまざまな予測がなされている。

ドバイは今、こうした夢の実現に向けてさらに一歩を踏み出し、2025年までに都市国家の新築建物の25%を3Dプリンターで建設すると発表した。

この取り組みは、アラブ首長国連邦の副大統領兼首相であり、ドバイ首長でもあるシェイク・モハメド・ビン・ラシッド・アール・マクトゥームが2016年に発表した、意欲的な3Dプリント戦略の一環だ。

ドバイ・フューチャー・ファウンデーションによると、3Dプリント戦略は、さまざまな分野で労働力を70%削減し、コストを90%削減することを目指している。ドバイ・フューチャー・ファウンデーション。

おそらくさらに重要なのは、3Dプリント建築が、差し迫るホームレス危機の解決に役立つ可能性があることだ。都市で暮らす人が増えるなか、国連は2030年までに、世界には人口1,000万人超の巨大都市が41あると予測している。

3Dプリントが切り開く未来への道筋

ドバイ・フューチャー・ファウンデーションは、テクノロジーが未来の産業をどのように形作るかを政府が検討し、備えるための道筋を示す目的で設立された。2030年までにドバイを世界の「3Dプリント拠点」にすることを目指している。

首長国ドバイは2016年、この技術を使って建設した世界初の建物だと主張する施設を開設し、3Dプリント建築の産業としての可能性を試した。その建物は、「未来のオフィス」と呼ばれ、高さ6メートル、幅12メートルのロボットアームを備えたコンクリート用3Dプリンターで建設された。

Image: 未来のオフィス

作業には、プリンターを監視する技術者1人、現地で建物を設置する作業員7人、機械・電気設備を担当する電気技師と専門家のチーム10人が必要だった。

労力とエネルギーの節約を目指した設計

同財団によると、同程度の規模の建物を従来工法で建設する場合に比べ、労務費を50%超削減できた。印刷には17日かかり、オフィスはドバイ中心部のエミレーツ・タワーズの下にある敷地に、わずか2日で設置された。その後、建物の設備、内装、造園の作業に約3カ月を要した。

同財団によると、床面積250平方メートルの建物の内装は、創造的な交流、静かに思索する仕事、そして「思いがけない出会い」が生まれるよう設計されている。

この建物は「極めてエネルギー効率が高い」ようにも設計されている。同財団はこう述べている。「視界と自然光を最大限に確保できる向きに建物を配置し、窓の上にデジタル設計の庇を設けて、室内に日陰をつくっています。

「これにより直射日光による熱を最小限に抑え、空調や照明の必要性を減らしています。さらに、持続可能性を高める工夫として、照明の全てにLEDを採用し、応答性の高いビルシステム、緑豊かな造園、省エネルギー型の空調・冷房を取り入れています。」

住宅危機の解決

ドバイは3Dプリント建築の第一号を実現して先陣を切ったが、他の地域も後に続いている。

フランスのナントは、3Dプリント住宅を建設した最初の場所だとしている。独立系ニュースサイトは4月に、5部屋、床面積95平方メートルの住宅に、6月から社会扶助の対象となる地元の家族が住むと報じた。また、市当局は同様の住宅からなる地区全体の開発を検討していると伝えた。

2017年版『世界資源報告書』によると、世界では低価格で手頃な住まいが切実に求められている。2017年版『世界資源報告書』同報告書は、世界の手頃な価格の住宅の不足が、都市部の3億3,000万世帯に及ぶと推計している。さらに、2025年までに30%超増加して4億4,000万世帯、または16億人に達すると予測している。

SFのような未来を避けるには

SF映画に描かれる未来の都市は、暗い場所になりがちだ。『レディ・プレイヤー1』や『ソイレント・グリーン』に登場する都市の住居は、廃車を積み重ねたものだ。しかし、3Dプリントには、そうした暗い未来を避ける可能性がある。

こうした技術が産業全体をどう変え得るかを率先して探ることで、ドバイは他の国や地域も模倣すれば恩恵を受けられるモデルを示した。

あらゆる種類の3Dプリントを含む世界市場は、2023年までに327億8,000万ドルに達すると推定されている。各国政府は、このハイテク関連の成長から自国が十分な取り分を得られるよう取り組んでいるか、自問する必要がある。

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