新たな研究は、ニーズに最適な車種を示すことで、EVの購入を検討している人々の不安を和らげようとしている。
研究によると、ドライバーの約25~37%は、バッテリーが小さく航続距離が約143マイルのEVで、運転に必要な要件をすべて満たせる可能性がある。
EcoWatchによると、この結果は、大容量バッテリーを搭載したEVが登場するまでは化石燃料車から移行できないという考えを覆すものだ。
この結果はまた、多くのドライバーが、バッテリーの大きなEVより約1万ドル安い、より手頃なEVに移行できることを意味する。
米国ではEV充電ネットワークが急速に拡大しているものの、走行中に電池切れになって立ち往生することを恐れ、完全な電気自動車への乗り換えをためらうドライバーは多い。新たな研究は、ニーズに合うEVを消費者に示すことで、そうした不安を和らげようとしている。
デラウェア大学の研究者が主導し、ダルハウジー大学およびジョージア工科大学の研究者と共同で行ったこの研究では、ガソリン車333台について、1~3年間の走行データを分析した。次にチームは、バッテリー容量や充電出力など車両特性の違いに基づくEVの性能と、EV充電ステーションのデータを照合した。
「私たちは、人々が年間にどれくらい運転するかを調べ、すべての移動と停車を一つずつ区別したうえで、購入可能なあらゆるEVと照らし合わせました」と、筆頭著者であり、デラウェア大学の海洋科学・政策学および電気・コンピューター工学の教授であるウィレット・ケンプトン氏は声明で述べた。「必要な走行距離が分かれば、航続距離と充電速度に関する私たちのデータから、どのEVがあなたに適しているかが分かります。」
学術誌Energiesに掲載されたこの研究は、ドライバーの約25~37%が、バッテリーが小さく航続距離が約143マイルのEVを使い、自宅や職場など近くの充電ステーションで充電すれば、運転に必要な要件をすべて満たせる可能性があると指摘した。
ケンプトン氏によると、この点は、大容量バッテリーと高速充電を備えたEVが登場するまでは化石燃料車から移行できないという考えを覆すものだ。この結果はまた、多くのドライバーが、バッテリーの大きなEVより約1万ドル安い、より手頃なEVに移行できることを意味する。バッテリーが小さいほうが、持続可能性も高い。
「最近はEVの航続距離がますます長くなっているというニュースが多いですが、航続距離の短い車で十分なら、消費者の懐にも環境にもより良いのが実情です」と、国際クリーン交通評議会のステファニー・サール氏はInside Climate Newsに語った。「航続距離が短ければバッテリーも小さくなり、採掘やバッテリー製造による上流工程の環境負荷を減らせます。バッテリーが小さいとEVの効率も高まり、発電に伴う温室効果ガス排出量も少なくなります。」
長距離を運転する人や頻繁に移動する人も、少し工夫すればEVで目的地まで走行できる。具体的には、充電のためにもう一度停車する必要があるかもしれない。また、大容量バッテリー搭載のEVでも、ほとんどのドライバーは長い航続距離の上限まで使うことはなく、航続距離への不安はさらに和らぐ。
この研究は、多くのドライバーが充電ステーションへの追加の立ち寄りなしに、航続距離の短い、より手頃なEVへ移行できると示す一方、政策立案者が充電ステーションを増設する必要性も指摘している。特に、住居に駐車場がない人も多い都市部の道路沿いでの設置が求められる。
「公共部門の取り組みを民間部門の動きに合わせなければなりません」とケンプトン氏は述べた。「そうすれば、EVで通勤したり、友人を訪ねたり、コミュニティセンターに行ったりしたとき、しばらく停車する間に充電できるステーションを見つけられます。住まいに路上駐車が必要なら、そこにも充電設備が必要です。」


