2021年、石炭火力発電量が過去最高に—知っておくべきこと

Coal power plant.
In 2021, coal-fired electricity generation reached a global all-time high.Image: Unsplash/Johannes Plenio
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  • COP26では、40カ国以上がエネルギーミックスから石炭を段階的に廃止することを約束しました。

  • それにもかかわらず、2021年の石炭火力発電量は過去最高に達しました。

  • 石炭消費の割合が最も高いのは中国で、世界の石炭火力発電量の54%を占めています。

  • 地球温暖化を1.5度に抑えるには、石炭火力発電量を2030年まで毎年13%削減しなければなりません。

40カ国以上が、今後数年間で石炭を段階的に廃止することに合意しました。Image: ビジュアル・キャピタリスト

石炭火力発電の段階的廃止まで、あとどれくらい?

昨年のCOP26会議で、40カ国がエネルギーミックスから石炭を段階的に廃止することに合意しました。

それにもかかわらず、2021年には世界の石炭火力発電量が過去最高を記録しました。エネルギーミックスから石炭をなくすのは容易ではないことが分かります。

このインフォグラフィックは、2050年までにネットゼロの目標を達成するために必要となる、石炭火力発電の大幅な段階的廃止を示しています。これは、エンバーによる分析に基づいており、分析では国際エネルギー機関(IEA)の提供データを使用しています。

低コストの裏にある大きな環境負荷

石炭火力発電量は2021年に9.0%増加して10,042テラワット時(TWh)となり、1985年以来最大の伸び率を記録しました。

主な理由はコストです。石炭は世界で最も安価なエネルギー燃料です。しかし、低コストのエネルギーは環境に大きな負荷をもたらします。石炭はエネルギー関連のCO2排出量の最大の排出源です。

石炭消費が最も多いのは中国で、世界の石炭火力発電量の54%を占めています。石炭が同国のエネルギーミックスに占める割合は相対的に低下したものの、消費量は2010年から2020年にかけて12%増加しました。

中国は世界で最も石炭消費量が多い国です。Image: ビジュアル・キャピタリスト

中国とインドを合わせると、世界の石炭消費量の66%を占め、温室効果ガス(GHG)排出量の約35%を排出しています。米国も加えると、石炭消費量に占める割合は72%、GHG排出量に占める割合は49%になります。

石炭の段階的廃止はどれほど急務なのか?

によると、国連現在稼働中および計画中の化石燃料エネルギーインフラからの排出量は、地球温暖化を1.5°Cを超えて進行させる量の2倍をすでに上回っています。科学者によれば、この水準に達すると、現在の1.2°Cの場合よりも厳しい猛暑、火災、暴風雨、洪水、干ばつが起きる可能性があります。

石炭はCO2排出量の最大の排出源であるだけでなく、燃焼によって微小粒子状物質が大気中に放出されるため、公衆衛生にも大きな脅威となっています。

その影響を示す一例として、ハーバード大学の最近の研究は、化石燃料の燃焼による大気汚染が、世界の死亡者の5人に1人の原因になっていると推定しています。

再生可能エネルギーへの移行

地球温暖化を1.5度に抑えるというパリ協定の目標を達成するには、石炭火力発電量を2030年まで毎年13%削減しなければなりません。

この目標を達成するには、各国は現在の炭素集約型の道筋から、風力や太陽光などの再生可能エネルギー源への移行を加速させる必要があります。

石炭からの移行がどれほど速く進むかは、炭素排出量の削減と経済成長の維持との複雑なバランスに左右されます。経済成長は今なお、主に石炭火力に依存しています。

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