ミラノの学生が孤独を解消し、費用を抑えるため高齢者と同居

Tourists walk in Via dei Condotti street in downtown Rome, Italy, June 12, 2018. REUTERS/Tony Gentile - RC1D98EE5000
The initiative brings benefits in the form of cost-saving and companionship.Image: REUTERS/Tony Gentile
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学生を受け入れてみませんか?

これは、イタリアで最も家賃の高い都市であるミラノの高齢者に投げかけられている問いです。家賃の高い都市ミラノでは、手頃な住まいを求める若者と、話し相手を必要とする高齢者をマッチングする取り組みが進められています。

「学生をホームステイさせよう」プロジェクトは、非営利団体「MeglioMilano(より良いミラノ)」が考案したもので、2004年の開始以来、600組以上のマッチングを実現しています。学生は一部の生活費を負担し、家事を手伝い、受け入れ家庭の人々と時間を過ごします。主催者はこれを「好循環」と呼んでおり、高齢者に交流をもたらすと同時に、静かな学習環境を提供しています。MeglioMilano(「より良いミラノ」の意)

MeglioMilanoの会長であるシモンパオロ・ブオンジャルディーノ氏によれば、この取り組みは二つの世代を結びつけることで連帯を育むため、双方にメリットがあるとのことです。

若者と高齢者が居住空間を共有することの長所と短所。Image: Homeshare UK

世代間のホームシェアが生活の質を向上させ得ることを示すだけでなく、この取り組みは、孤立があらゆる年齢層にとって現代生活の一側面になっているという認識の高まりを浮き彫りにしています。多くの研究で精神的健康の悪化が増加傾向にあることが示されており、各国政府も関心を寄せ始めています。米国では、保健の専門家が「孤独の蔓延」について警鐘を鳴らしており、英国は「孤独担当大臣」を任命しています。

また、この動きは世界的な人口動態の変化も反映しています。人々の寿命が延び、高齢化が進むなかで、政策立案者は多くの重要分野において従来の考え方を見直すよう迫られています。世界経済フォーラムの推計によれば、2020年までに60歳以上の世界人口は10億人に達し、やがて世界では高齢者が若年者の数を上回るとされています。

60歳以上の世界人口は、2020年までに10億人に達する見込みです。Image: 世界経済フォーラム

ホームシェアの取り組みは、米国、欧州、オーストラリアなど多くの国で進められています。ほとんどのプログラムでは、空き部屋を持つ高齢者と、低家賃の住まいを必要とする人をマッチングし、その見返りとして、毎週最大10時間の家事や話し相手となることを求めています。

とはいえ、課題もあります。一部のホームシェア参加者からは、空間の共有に慣れることの難しさ、期待のずれ、そして掃除や住居のルールに関する問題への対処に対する居心地の悪さが報告されています。

それでも、こうした取り組みは、高齢化の進展に伴い、今後さらに広がっていくと見られます。欧州連合(EU)はの予測によると、80歳以上の人口の割合は2080年までに倍以上に増え、全人口の13%に達する見込みです。EU内では、2007年時点でイタリアが、ドイツとともに45.9歳で最も高い中央値年齢を記録していたことがデータで示されています。また、イタリアは22.3%と、65歳以上の人口割合も最も高くなっています。

イタリアの人口は欧州で最も高齢化しており、その傾向は強まっています。Image: Eurostat

ミラノでこの制度に参加している学生は、最も明らかなメリットとして、自分とは異なる世代について知識を得られること、役に立っていると感じられること、そして受け入れ家庭から都市について学べることを挙げています。

ミラノの大学には約18万人の学生が在籍しており、そのうち72%は市外出身者で、質の高い一時的な住まいを必要としています。一方、65歳以上の人は約32万人おり、その多くは自分たちには広すぎる家に住んでいます。

ミラノでは大半のケースで、年配の女性が女子学生を受け入れており、同居期間は平均8か月から10か月です。

「このプロジェクトは非常にシンプルな発想に基づいています」と、MeglioMilanoのウェブサイトは述べています。「二つの世代が互いに助け合い、建設的に関わり合えるよう結びつけること。」

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