科学者たちはマイクロボットを開発した。藻類で作られたこのロボットは、磁力で推進されて体内を泳ぎ回り、分解される際にがん細胞を破壊する可能性がある。
この小型ロボットは、医師が薬を届けたり、病気を診断したりする際に、体を傷つけない方法で役立つと期待されている。
「スーパーフード」としての特性でよく知られるスピルリナ藻に磁性粒子を加えることで、動きを遠隔制御できるようにした。また、自然に発する蛍光によって追跡も容易だ。

さらに、スピルリナはがん細胞に対して毒性を示すようだ。実験室での試験では、腫瘍細胞をスピルリナに48時間さらしたところ、がん細胞の約90%が破壊された。
藻類ロボットはこれまでラットの胃でしか使われておらず、人体に害を及ぼさずに分解されることを確かめるには、厳密な試験が必要だ。
医療へのナノテクノロジーの応用は、以前から科学者たちの関心を集めてきた。体内から細胞を見つけて破壊したり、薬を届けたり、手術を行ったりするようプログラムできるナノボットの開発は、新たな治療法につながる可能性がある。
「体内で推進され、誘導されるロボットシステムの実現は、薬物送達システム工学の分野で、かつてそうであったように今も聖杯です」と、研究チームの一員として研究に携わったナノ医療研究者のコスタス・コスタレロス教授は、英紙インデペンデントに語った。
多くの科学者が解決に取り組む課題に対し、スピルリナ藻が解決策の一つとなる可能性が見えてきた。


