ハーバード大学Wyss研究所とMITコンピューター科学・人工知能研究所(CSAIL)の研究者らは、本日(11月27日)、自重の最大1,000倍を持ち上げられるロボット用「筋肉」を開発したと発表した。この単純な物体は、金属またはプラスチック製の「骨格」を液体か空気で覆い、さらにプラスチックや布製の「皮膚」で密封して作られている。皮膚の内側に真空を作ると筋肉はぴんと張り、真空を解除すると緩む。骨格をさまざまな形に折り曲げることで、真空によって筋肉を異なる方向に引っ張ることができる。
このような構造は、概念としては新しいものではない。研究者たちは、人間の上に倒れても押しつぶさないほど柔らかく軽量でありながら、実際に役立つだけの強さを備えたロボットの開発に、長年取り組んできた。しかしこれまでは、この種のロボットは一般に、柔らかさを得るために強度を犠牲にせざるを得なかった。素材を折り紙のように折り、さまざまな水圧や空気圧の中で動かすという今回のチームの発見により、私たちのそばで安全に動作するロボットが登場する日も遠くないかもしれない。
「真空式の筋肉は、破裂や故障、損傷のリスクが低く、動作中に膨張もしないため、人体にぴったり合うロボットに組み込むことができます」と、Wyss研究所のリサーチエンジニア、ダニエル・フォクト氏は発表資料で述べた。
こうした新しい構造は、驚くほど安価でもある。動かすのに水か空気以外は必要ないため、筋肉1つは約10分で、1ドル未満で作れると研究者らはハーバード大学に語った。(もちろん、真空を作る装置や、筋肉の圧力を変えるために使うものには、別途費用がかかる。)
ロボットを、私たちのSFの夢から現実へと変えていく道のりの、また一歩にすぎない。


