小さな町で暮らすことが幸福の鍵になるのか?

The 'doubly thankful' village of Arkholme is seen in northern England January 16, 2014. There are 13 villages in England and Wales where everyone who left to fight in World War One and World War Two returned home safely. These fortuitous communities are known as 'doubly thankful' villages. In many 'doubly thankful' villages their unusual status is modestly marked with a small memorial such as a plaque or lantern. The year 2014 marks the 100th anniversary of the start of the First World War. Picture taken January 16, 2014. REUTERS/Phil Noble (BRITAIN - Tags: ANNIVERSARY SOCIETY CONFLICT)ATTENTION EDITORS: PICTURE 13 OF 38 FOR PACKAGE 'WWI - BRITAIN'S THANKFUL VILLAGES'TO FIND ALL IMAGES SEARCH 'DOUBLY THANKFUL'
People are 'significantly less happy' in urban areas, research finds.Image: REUTERS/Phil Noble
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カナダの幸福度に関する大規模な新しいデータセットによれば、少なくとも多くの人にとって、天国とは広々とした空間のことだ。

バンクーバー経済学大学院とマギル大学の幸福研究チームは、最近、カナダにおけるウェルビーイングの地理的分布に関するワーキングペーパーを発表した。研究チームはカナダ全国を対象とした2つの調査から40万件の回答を集め、国土全域を網羅する1,200以上のコミュニティについて、ウェルビーイングの違いを分析できるようにした。

研究チームは、ウェルビーイングに関する回答を他の調査データやカナダの国勢調査の数値と照合し、コミュニティ単位の幸福度とどのような特性が関連しているのかを調べた。たとえば、幸福度の高いコミュニティは裕福なのか。住民の教育水準は高いのか。教会で過ごす時間は長いのか。

研究の主な発見は、人口密度、つまり一定の地域に人々がどれほど集中しているかと、幸福度との間に顕著な関連があることだ。研究チームは1,215のコミュニティを平均幸福度で順位付けした。その結果、最も幸福度が低い上位20%のコミュニティの平均人口密度は、幸福度が最も高い上位20%のコミュニティの8倍を超えていた。

論文は「都市部では、暮らしの幸福度が大幅に低い」と結論づけた。

その影響は、トロント市周辺を示した下の地図からも見て取れる。トロント、ハミルトン、キッチナーのような人口密度の高い地域は、周辺の広大な地域に広がる満足感の海に浮かぶ、相対的に幸福度の低い島のように目立っている。

都市の外に住む人々のほうが幸福度は高い。Image: ワシントン・ポスト

幸福度の尺度は、調査の質問に基づいており、回答者は自分の生活に「どの程度満足しているか」を1から10の尺度で評価する。カナダ全体では、この質問に対するコミュニティごとの平均回答は7.04から8.94の範囲にある。差は小さく見えるかもしれないが、カナダ人がこの範囲を外れる自己評価をすることはまれだ。たとえば、通常の年に満足度を5未満と評価するカナダ人は、わずか5%だ。

この回答の狭い幅が、カナダの幸福度の全体像を表していると考えるとよい。そのため研究の著者らは、絶対スコアのわずかな差であっても、統計的に非常に有意だと指摘している。

では、最も幸福度の高いコミュニティは、他と何が違うのだろうか。人口が少ないことに加え、そうしたコミュニティでは通勤時間が短く、住宅費が安く、外国生まれの住民の割合が低いことが分かった。また、幸福度が最も低いコミュニティと比べて、住民の転居が少なく、教会に通う人が多いほか、コミュニティに「帰属しているという感覚」を持つ人の割合も大幅に高かった。

カナダ人を幸福にするもの。Image: ワシントン・ポスト

人口密度が低いこと(人と人との交流が少ないことを示唆する)と、コミュニティへの「帰属意識」が強いこと(社会的つながりが強いことを示唆する)の両方が、幸福度の高さと関連しているのは矛盾しているように見えるかもしれない。しかし、数多くの研究が、強い社会的ネットワークを持つことがウェルビーイングの鍵だと示している。いくつかの研究によれば、小さな町や農村部は、強い社会的な絆を築くうえで都市より適している。このことが、幸福度の高いカナダのコミュニティで、より強い帰属意識が見られた理由の一端を説明するだろう。

さらに意外なのは、コミュニティごとの幸福度の違いに大きく関わっているようには見えない要因だ。平均所得、失業率、教育水準である。高収入の仕事を求めて都市に移る人もいるかもしれないが、カナダの研究は、そうしても幸福度は高まらないことを強く示唆している。

こうした発見は、米国で行われた同様の研究とも一致している。それらの研究では、「農村部と都市部の幸福度の勾配」が明らかになった。都市から遠く離れて暮らす人ほど、幸福度が高い傾向にある。

カナダの研究について重要な留保点が一つある。著者らは因果関係について強い主張をしていない。人口密度の低さと報告された幸福度との間には明確な関連があるが、人口密度の低さが幸福をもたらすという意味ではない。つまり、不幸な都市生活者が田舎に移っても、不幸な田舎暮らしをするだけかもしれない。

とはいえ、小さな町や農村での暮らしには、そうした場所に住む人々の自己申告による幸福度の高さと関連する何かがあるのは明らかだ。カナダの研究の強みは、地理的な違いを並外れて細かな単位で分析していることにある。

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