NASAの画像が示す、干ばつの甚大な影響

Hotter, drier weather caused by climate change is fuelling more extreme weather like heatwaves and drought in the US - data from NASA.
Hotter, drier weather caused by climate change is fuelling more extreme weather like heatwaves and drought in the US - data from NASA.Image: Unsplash/NASA
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  • NASAの画像によると、米国の貯水池で約2,500万人に水を供給するミード湖の水位は、1937年以来最低となっている。

  • 気候変動によって気温が上がり、乾燥が進むことで、米国では熱波や干ばつなど、より深刻な異常気象が助長されている。

  • 国連砂漠化対処条約によると、2050年までに世界の75%超が干ばつに直面する可能性がある。

  • 国連によると、森林の再生、草原の再生、侵食の抑制など、干ばつを緩和する方法はある。

宇宙からの画像は、米国最大の貯水池であるミード湖の水位が劇的に低下している様子を示している。

NASAは22年間にわたり、地球観測所を通じてミード湖の水位を記録してきた。

米国の宇宙機関NASAによると、湖の水位は、貯水池が建設された直後の1937年4月以来、最低となっている。

ミード湖とは?

ミード湖は水を貯めるために造られた貯水池で、米国のアリゾナ州とネバダ州の州境に接するコロラド川に位置する。

NASAによると、ミード湖は米国内の7州と部族居留地、メキシコ北部に暮らす数百万人に、飲料水や農業用水を供給している。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ミード湖は2,500万人にとって「極めて重要な水源」だ。

フーバーダムはミード湖を造ったダムで、1931年から1936年にかけて建設された。1937年には、貯水池に初めて水を貯めている最中だった。

ミード湖の水位低下は、「バスタブリング」と呼ばれる現象として現れるとNASAは説明している。Image: NASA。

水位はどのように低下したのか?

2022年7月18日時点で、ミード湖の水位は貯水容量のわずか27%だった。

水位低下は、「バスタブリング」と呼ばれる現象として現れるとNASAは説明している。これは、かつて水中にあったミード湖岸の鉱物が堆積した部分が、湖岸線に沿って明るい色の縁取りとなって見える現象だ。

NASAが横に並べて公開した2000年、2021年、2022年の3枚の画像で、その様子がはっきりと確認できる。

満水時のミード湖には、水が9兆3,000億ガロン(36兆リットル)貯まる。「湖が満水に近づいたのは直近では1983年と1999年の夏だった」とNASAは述べている。

2022年7月18日時点で、ミード湖の水位は貯水容量のわずか27%だった。最後に満水に近づいたのは1999年。Image: NASA

これは何を意味するのか?

NASAの画像は「気候変動をまざまざと示している」と、同機関は述べている。

気候変動は地球を温暖化させ、米国の気温上昇や乾燥と関連している。米国環境保護庁によると、米国全土の平均気温は1970年代以降、より速いペースで上昇しており、熱波などの異常気象も、より頻繁に発生するようになっている。

5月には、干ばつの程度に差はあるものの、米国の60%超が影響を受けたことがデータで示されている。

ミード湖の水位低下が起きている一方、米国西部の長期的な干ばつは、 過去1,200年で最悪の水準に達している可能性があると、ニューヨーク・タイムズ紙は報じている。

NASAによると、現在、米国西部9州の74%が何らかの干ばつの影響を受けており、その地域の3分の1超で「極端または例外的な干ばつ」が起きている。

これはカリフォルニア州にとって44年ぶりの最悪の干ばつだ
これはカリフォルニア州にとって44年ぶりの最悪の干ばつだ
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世界的に干ばつはどのように拡大しているのか?

世界の4分の3超が干ばつに直面する可能性があると、国連(UN)は最近の報告書で警告している。時期は2050年までで、報告書のタイトルは『数字で見る干ばつ 2022』。

報告書をまとめた国連砂漠化対処条約(UNCCD)は、干ばつの頻度と期間が2000年以降すでに29%増加したと警告している。 。

UNCCDのイブラヒム・ティアウ事務局長は、「すでに23億人以上が水ストレスに直面しているなか、これは非常に大きな問題だ」と述べている。

国連の報告書によると、干ばつは1970年から2019年までに65万人の命を奪い、世界で最も多くの死者を出す自然災害となった。また、世界で年間推定5,500万人に直接影響を及ぼしている。

砂漠化や干ばつへの対策には、森林の再生や草原の再生が含まれる。Image: UNCCD。

同報告書は、砂漠化や干ばつに対処する方法として、森林の再生、草原の再生、侵食の抑制を挙げている。

各国が実施してきた具体策には、干ばつの緩和に向けてどこで対策が最も必要かを示す、オーストラリアの干ばつ脆弱性マップの作成がある。 。

カリフォルニア州のプロジェクトは、地下水(地表の下にある水)の涵養に取り組んでいる。UNCCDによると、これは地域のコミュニティと農地に「直接的な恩恵をもたらす」。

アフリカの干ばつ対策プロジェクトには、小規模農家向けの早期警報システムや、共同利用の貯水タンク2,000基を配布するプロジェクトがある。

世界経済フォーラムのグローバル・シェイパーズ・コミュニティは、地球が直面する課題に若者が関心を持つよう働きかけ、対話や行動、変革を推進するために時間を投じるよう促している。現在、150カ国で1万人を超える若者のネットワークを擁している。

同コミュニティは気候変動を最優先課題の一つと位置づけ、活動開始から最初の10年間で、世界各地で約14万人に直接的な影響を与えてきた。これは、ボランティアベースで実施された多様な環境プロジェクトを通じたものだ。

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