超音波で、素手でメタバースに触れる

Emerge, a company based in California, United States, is developing technology that brings physical touch to the metaverse.
Emerge, a company based in California, United States, is developing technology that brings physical touch to the metaverse.Image: Unsplash/Jessica Lewis
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  • カリフォルニアのテック系スタートアップ、Emergeは、メタバースに触覚をもたらすと述べている。

  • 仮想の握手や物体が、実際に触れているように感じられるようになる。

  • 超音波が触覚を生み出すのに役立つ。

  • Emergeは、世界経済フォーラムの2022年テクノロジー・パイオニア100社の1社である。

メタバースでは仮想の握手が現実のように感じられると、あるテック系スタートアップが約束している。メタバースは、次のように説明されている。インターネットの没入型バージョンコンピューターでデジタルコンテンツを見る代わりに、3Dの仮想環境を体験できる場所だ。

Emerge米国カリフォルニア州に拠点を置く同社は、仮想現実(VR)で見ているものを実際に触って感じられるようにする技術を開発しているという。

同社は世界経済フォーラムの2022年テクノロジー・パイオニアの1社であり、最先端技術を通じてイノベーションを推進する、30カ国のスタートアップ100社のうちの1社だ。

Emerge Wave-1デバイスは超音波を使い、メタバースで物理的な触覚を生み出す。Image: Emerge / PR Newswire

Emergeのシステムを使うと、メタバースで何ができるのか?

Emergeは、自社を「ソーシャルな仮想接続」を提供する企業と位置づけ、メタバースに触覚をもたらそうとしている。同社によると、メタバースで誰かとハイタッチや握手をして挨拶すると、実際に相手の手に触れているように感じられる。

仮想の物体を拾ったり持ったりすると、その物体に触れ、操作できるようになる。

どのように機能するのか?

卓上パネルのEmerge Wave-1デバイスは、超音波を使って触覚を生み出す。このパネルは13インチのノートパソコンほどの大きさで、表面の上方や周囲の空間に超音波ビームを照射する。

ユーザーがパネルの上に手をかざすと、超音波がVRヘッドセットで見える仮想物体の位置を捉える。次に、触覚フィードバックと呼ばれる技術が、その情報を触れている感覚に変換する。

触覚フィードバックは、振動や揺れなどの動きを使って触覚を再現する。たとえば、触覚技術によってスマートフォンが振動する。モーターや空気室を使って触覚の動きを生み出すこともできる。

Emergeは、Wave-1デバイスのパネルを、Meta Quest 2 VRヘッドセット(旧称Oculus)およびそのハンドトラッキングセンサーと組み合わせている。超音波はパネルの上方最大3フィート(0.9m)まで届き、周囲120度に広がる。

制約はあるのか?

Emerge Wave-1の超音波は一方向からしか発せられないため生み出せる触覚の幅は限られる可能性が高いと、ニュースサイトNew Atlasのレビューは指摘している。

このパネルで使えるアプリやゲームの範囲も、現時点ではEmergeのコンテンツに限られている。Emerge Wave-1をQuestシステムの幅広いライブラリーと連携させれば、「売り込みやすくなる」とNew Atlasは述べている。

メタバースの未来にとって、触覚が重要なのはなぜか?

多くの人がメタバースに期待を寄せている一方で、 78%が、仮想世界で人に実際に触れたり交流したりできないことを残念に思うと回答していると、エンターテインメントとテクノロジーの調査を専門とするNational Research Groupの報告書は伝えている。

顧客の半数は、現実世界と同じように、仮想の物に実際に触れたり、感触を確かめたりしたいと答えた。

「素手で触れ、交流し、最も大切な人たちと身体的につながる能力は、仮想世界における人間の体験を支える重要な柱だ。仮想世界は、今後ますます社会的交流の中心になっていく」とEmergeは述べている。

同社は、距離にかかわらず、人々が自然な形で感情的につながるのを助けることが、人間同士の交流における「次のパラダイムシフト」になるかもしれないと期待している。

2026年までに、およそ4人に1人が、メタバースで1日1時間以上仕事や勉強、買い物、交流に費やすようになると、調査会社Gartnerの最近の報告書は予測している。これは企業に利益をもたらすと見込まれる。JP Morganによると、メタバースは年間売上高が1兆ドルを超える市場を生み出すと予測されている。

2022年テクノロジー・パイオニアは、コミュニティに参加する2年間、世界経済フォーラムのワークショップやイベント、ハイレベルな議論に招待される。

また、彼らはグローバル・イノベーターズ・コミュニティにも参加する。同コミュニティは、第四次産業革命センター・ネットワークの一部であり、メンバーは人工知能、ブロックチェーンとデジタル資産、モノのインターネット、自動運転車などの分野における新たな政策や戦略の策定に貢献する。

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