メッセージを打ちながら歩くと、命にかかわります。
オハイオ州立大学の研究によると、2010年には、歩きながらメッセージを打っていて事故に遭い、救急外来を受診した歩行者が1,500人を超えました。2005年から約500%増加しています。オハイオ州立大学の研究ほかの研究者によると、携帯電話が原因となった歩行者のけがは歩行者のけがの10%、死亡者は年間およそ6人に上ります。
これはもう冗談ではありません。この世界的なまん延に対処するため、優れた発想を持つ人々が、歩きスマホ専用レーンや、Facebookの確認を思いとどまらせる標識などを考案しています。
横断歩道を渡るときだけでも、顔を上げてもらうための7つの工夫を紹介します。
歩きスマホの歩行者がいるとドライバーに知らせる標識……
スウェーデン人デザイナーのヤコブ・センプラーとエミル・ティースマンは、ストックホルム向けにこの交通標識を制作しました。
29歳のセンプラーは以前、「ある朝、仕事に歩いて向かっていたとき、くだらないスマートフォンを見つめていて、車にひかれそうになりました」と語りました。「周りを見て、自分だけではないと気づいたのです」と、Tech Insiderに話しています。
2015年11月、3か所に設置されました。
「ただ、実際にこの標識を見る必要がある人たちは、画面にくぎ付けのまま通り過ぎてしまう可能性が高いんです」と、彼は述べました。
……そして、歩行者にスマートフォンをしまうよう促す標識。
カリフォルニア州ヘイワード市は2015年初め、7つの皮肉を利かせた標識を設置しました。その一つには「前を見て!道路を渡ってからFacebookを更新しよう」と書かれています。
シリーズの別の標識は、ドライバーに速度を落とすよう促し、「時速35マイルは速度制限。推奨速度ではありません」と記していました。
スマートフォン利用者専用レーン。
中国・重慶の人通りの多い歩道の一部が、2014年9月にスマートフォン利用者向けに指定されました。
このプロジェクトは、スマートフォンの使い方にもっと注意を払うよう人々に促すことを目的としていました。
予想どおり、あまり成功していません。BBCニュースが伝えるところによると、大勢の人がこの特別な歩道の写真を撮ろうと立ち止まっています。
地下鉄で流れるスマートフォン使用を控える呼びかけ。
2013年から、香港の地下鉄では乗客に向けて、次のアナウンスが流れています。「携帯電話ばかり見つめないでください。」
この言葉は、車内とエスカレーターで、抑揚のない声により3つの言語で読み上げられます。
不注意な歩行者への罰金。
2012年、ユタ州交通局は「不注意歩行」に対して、50ドルの民事罰金を科しました。これには携帯電話の使用も含まれます。再度違反すると、罰金は100ドルになる可能性があります。
ユタ州交通局のマイク・アレグラ局長は、ソルトレーク・トリビューンに「逸話的な話ではありますが、人々の行動は変わり、道路を正しく横断することが増えています」と語りました。
メッセージを打つ人が交差点に進入したことを検知するアプリ。
歩きスマホに対処しようとするアプリはいくつかあります。Type n Walkでは、カメラで前方を映しながらメッセージを打てます(ただし、iMessageには対応していません)。
開発中のアプリもあります。Audio Awareは、サイレンやタイヤのきしむ音を検知すると、音楽を一時停止すると伝えられています。
ラトガース大学のエンジニアも、アプリの開発に取り組んでいます。携帯電話を使っている人が車道に進入すると検知するもので、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、検知するとスマートフォンの画面をロックします。現在、2種類があり、スマートフォンのGPSを利用するものと、靴のセンサーを使うものがあります。
大切なメッセージが届いたときだけ光る指輪。
Ringlyは、色をさりげなく変えて重要な通知を知らせます。
このシンプルなウェアラブル端末は、歩きスマホで車道に進入するのを防ぐ目的で設計されたものではありません。しかし、テクノロジーへの人々の執着を受け止め、どうしても必要なときだけスマートフォンを確認するよう促します。


