日本の研究者が宇宙向け人工重力建築物を開発

Satellite in outer space.
Architects have conjured some odd-shaped space habitats.Image: Unsplash/NASA
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  • 日本の研究者が、「ザ・グラス」と名付けた「人工重力居住施設」の完成予想図を公開した。

  • 「ザ・グラス」の試作施設は、人工重力に重点を置き、火星と月の大気条件を想定して設計されている。

  • 宇宙で人類が繁栄する鍵は、地球と同様の重力環境をつくることだと研究者らは説明する。

建築家たちは長年にわたり、宇宙居住施設として奇妙な形のものを考案してきた。たとえば、気密性のある球体、ジオデシックドーム、そしてランタン形の構造物などがある。しかし日本の研究者たちは、地球外建築に最適な形は円錐形だと考えている。

7月5日の会議で、京都大学と建設会社の鹿島建設からなるチームが、地球上の生活環境に近づけるのに適した形状の「人工重力居住施設」の完成予想図を公開した。「ザ・グラス」と名付けられた高さ1,300フィートの回転構造物は、人間が慣れ親しんだ「通常の重力」を遠心力で生み出すため、20秒ごとに1回転するよう設計されている。

チームが構想する人工重力居住施設。Image: 鹿島建設。

火星と月の大気条件を想定して設計されたこの施設について、チームは2050年までに月面に「ザ・グラス」の試作施設を建設することを目指していると、地元紙の朝日新聞が報じている。

宇宙旅行時代の幕開けとともに、人工重力の研究に注目

地球と同様の重力環境をつくることが、宇宙で人類が繁栄する鍵だと日本の研究者たちは述べている。「重力がなければ、哺乳類は繁殖できず、生まれた子どもがうまく発育しない可能性があります」と、チームはプレスリリースで説明している。「無重力または低重力の環境で成長すると、身体が変化し、地球上で立ち上がれなくなる可能性があります。」

鹿島建設と京都大学のチームによると、地球の人々は子どもが無重力状態にどう適応するのかをほとんど知らない。NASAの重力研究は主に成人を対象としてきたと指摘する。研究によれば、異なる重力場を移動すると、骨量の減少や腰痛、腎臓結石を引き起こす可能性がある。

より多くの人々が宇宙旅行を利用できるようになる中、研究者たちは、微小重力環境が多様な人々の身体に及ぼす影響を明らかにしたいと述べている。

他の惑星を人類が暮らせる場所に

独立した居住施設にとどまらず、他の天体に暮らすコミュニティを支えるため、人工重力を利用したインフラの設計についても考える必要があると研究者たちは述べる。研究範囲には、惑星間旅行のための輸送システムの開発も含まれる。長距離の移動中も通常の重力を保つ「ヘキサゴン・スペース・トラック・システム」を構想している。

長い旅の間も通常の重力を維持。Image: 鹿島建設。

「日本発のまったく独創的なアイデア」

「米国とUAEは火星への移住を積極的に提案していますが、日本発のまったく独創的なアイデアを発信したいと考えています」と、京都大学SIC有人宇宙学研究センター教授の山敷庸亮氏は語る。「中核となる技術は他国では開発されておらず、人類の宇宙移住を実現するために不可欠です。」

「京都大学と人工重力居住施設を開発することは、宇宙研究における画期的な出来事になるでしょう」と、鹿島建設の建築家・研究者である大野拓也氏も述べた。「この共同研究を人類にとって意義あるものにするために取り組みます。」

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