気候変動は、世界各地で深刻化する政治的不安定と紛争に「火に油を注いでいる」と、ある専門家が安全保障フォーラムで語った。
「我々は世界的な不安定化の意外な高まりを経験しており……一部は気候ストレスを管理できないことによるものだ」と、米政府機関向けの研究を行うコロンビア大学のマーク・レビー教授は、火曜日、アリゾナ州の研究機関であるグローバル・セキュリティ・イニシアティブでこう語った。
シリアで続く暴力は、例えば気候変動と関連していると、レビー氏は述べた。
2006年から2010年にかけてのシリアにおける記録的な干ばつは農業に甚大な被害をもたらし、失業した農村住民が都市部へ大量に流出する事態を招くとともに、政府に対する不満を強めた。
シリア、イラク、アフガニスタン、スーダンで紛争や暴力から逃れた難民が、現在ヨーロッパへ流入している。
「移民の中には、気候ストレスのために暮らしにくくなった地域から逃れてきている人々もいる」と彼は述べ、地球温暖化は近年の難民危機を招いている多くの要因の一つにすぎない、と付け加えた。
気候変動に取り組む国々は、短期的には自国に利益をもたらすが、他国の状況を悪化させる政策を追求したくなる「誘惑」に駆られるだろうと、彼は述べた。
ロシアは2010年の熱波を受けて穀物輸出を禁止した。これにより国内の消費者は恩恵を受けたが、他地域では供給不足、価格上昇、飢餓を招いた。
「各国はサハラ以南アフリカの農地に対する長期的なアクセス権を買い占めている」とレビー氏は述べた。「それは各国の食料安全保障には良いが、アフリカの消費者や小規模な土地所有者にとっては「問題を生んでいる」」。
本記事は、 Thomson Reuters Foundation( trust.org)との協力により掲載されています。掲載は世界経済フォーラムによる見解への支持を意味するものではありません。
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執筆者:クリス・アルソールトは、ラテンアメリカ、天然資源、環境紛争を専門とするAl Jazeera Englishのシニア・オンライン・プロデューサーである。
画像:リビアの沿岸都市ミスラタにある移民センターへの輸送を待つ移民たち。REUTERS/Ismail Zitouny

