2015年3月9日、インドのナレンドラ・モディ首相は、「Make in India」への取り組みをさらに一歩進め、インドで初めて独自に発見・製造されたロタウイルスワクチン、ROTAVAC®を発売しました。
インドでは毎年、5歳未満の約872,000人の子どもが、ロタウイルスが原因の中等度から重度の下痢で入院しています。そのうち推定78,500人の子どもは、家族や家に二度と戻れません。2011年だけでも、ロタウイルスによる下痢のため、子どもの8人に1人が治療を受け、31人に1人が入院し、345人に1人が翌朝の日の出を見ることはありませんでした。
成長を牽引する国にとって、これらの統計は厳しい現実を突きつけます。とりわけ、ロタウイルスはワクチンによって効果的に予防できる病気だからです。
2015年1月現在、世界75カ国が、低所得国の一部を含め、定期予防接種スケジュールにロタウイルスワクチンを導入しています。これは世界保健機関(WHO)の推奨であり、対象となる(低・中所得)国におけるワクチン導入と供給拡大は、Gaviの支援を受けています。
小児の死亡率と罹患率を下げるというワクチンの公衆衛生上の効果を踏まえ、また入手可能なワクチンの安全性と有効性を検討した結果、インドの予防接種に関する国家技術諮問グループ(NTAGI)は、ユニバーサル予防接種プログラム(UIP)へのロタウイルスワクチン導入を推奨しました。これを受け、インド政府は昨年7月、ほかの3つの命を救うワクチンとともにロタウイルスワクチンをUIPに導入するという歴史的な政策決定を行いました。
ROTAVAC®の発売は、安全で有効かつ手頃な価格のワクチンを、世界で利用可能なほかのロタウイルスワクチンの一覧に加える一歩です。ROTAVAC®は、米国、インド、ノルウェーの各国、そしてインド科学技術省、インド医学研究評議会、米国国立衛生研究所、Bharat Biotech India Limited、PATH、応用研究協会など、組織や政府機関を越えたパートナーの協働によって生まれました。何よりも、命を救い、世界の子どもたちのより健やかな未来を確かなものにする一歩です。
ROTAVAC®の開発は、より良く、より健康な世界への道を切り開くパートナーシップとイノベーションの証しです。また、「Make in India」の真の意味を示す輝かしい事例でもあります。
本記事は、 ビル&メリンダ・ゲイツ財団との協力により掲載されています。本記事の掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:Divya Sachdevは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のプロジェクトマネージャーです。
画像:トレーに並べられたワクチン。REUTERS/Nicky Loh。

