成熟細胞を胚性幹細胞のような状態に戻すことを可能にする要因を網羅的に分析した結果、霊長類にのみ見られる遺伝子のスプライス型が明らかになり、成熟細胞のリプログラミングを大きく促進することが分かった。
多様な組織型になり得る多能性細胞の形成という根本的な過程に関わる、ヒト特異的な遺伝子の発見は、イェール大学の研究者たちを驚かせた。CCNE1と呼ばれるこの遺伝子は通常、細胞周期に関与するが、その変異型CCNE1はその役割を果たしていないようで、むしろリプログラミングに不可欠とみられる。また、この遺伝子が霊長類の細胞にのみ見られる理由も明らかでない。
遺伝学者のIn-Hyun Parkが率いるイェール大学のチームは、成熟細胞を胚の状態へと再プログラムできる仕組みを研究している。この研究の目的は、細胞運命が変化する過程への理解を深め、将来的には個々の患者に合わせた細胞治療を開発することだ。
イェール大学のチームは、新しいトランスクリプトーム解析法を用いた。これにより、あらゆる種類のRNAが細胞のリプログラミングに及ぼす影響を、より詳細に調べることができた。この研究は6月6日付の『Stem Cell Reports』に掲載される。
この記事は、 Yale Newsとの共同制作です。掲載によって、世界経済フォーラムが本記事の見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:Bill HathawayはYale Newsに寄稿している。
画像:ロンドンのロイター・プラザで時計の前を通り過ぎる人々。REUTERS/Jon Jones。

