UNAIDSによると、HIV患者の50%は自身のHIV感染状況を把握していない。そのような認識の欠如が病気の拡大に与える影響を想像してみてほしい。では、人々に自ら検査を受けてもらうために何ができるだろうか。
研究によって、HIVの自己検査は、検査に伴う偏見(スティグマ)を取り除くことで感染拡大を抑制する有効な手段であることさえ示されている。したがって、このような病気の検査を、自宅のプライバシーの中で手軽かつ低コストに受けられる技術に投資することが極めて重要である。
スマートフォンで自己検査を行い、結果を即座に共有できるようになれば、HIV検査に伴う不安に対する前例のない、迅速かつ簡便な解決策となるだろう。このような検査が社会と経済にもたらす影響には、病気の拡大の抑制、医療費の削減、発生率と拡散の監視、そして最終的には人命の救助が含まれるだろう。
今日、スマートフォンでできることは非常に多い。資金管理、都市内の移動、健康指標のチェックなどである。画像処理ソフトウェアを組み合わせたスマートフォンを用いて、臨床診断検査のように複雑なものを簡素化し、手のひらに収めてはどうだろうか。
自己検査に加えて、最近のエボラ出血熱の危機にこのようなアプリケーションがどのように役立つかを考えてみてほしい。空港、病院、国境で使えるほど扱いやすいスマートフォンのような機器を用いてエボラを追跡し、数回のクリックでエボラの発生と拡散をリアルタイムで動的に示す地理マップを取得する。
スマートフォンは強力で遍在するツールであり、最先端の画像処理ソフトウェアと組み合わせることで、現在私たちが直面している最も重要な社会、健康、環境の課題のいくつかに対処できる。
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執筆者:Neven Karlovac、Ketaki CEO、世界経済フォーラム テクノロジー・パイオニア
画像:Qardioの最高情報責任者(CIO)Rosario Iannellaが、2014年1月6日にネバダ州ラスベガスで開催された消費者向け家電ショーケース「Pepcom」の“Digital Experience”で、Quardiocoreの心拍モニターを装着して見せている。REUTERS/Steve Marcus

