テクノロジーは学校教育をどのように改善できるか?

テクノロジーは学校教育をどのように改善できるか?
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例えば、65か国の15歳を定量的に測定するPISAテストでは、 2003年から2012年にかけて学業成績の低下が見られた。こうした状況は、政府による追加の資源投入や、授業時間の延長などの規制導入にもかかわらず生じている。明らかに、現在の取り組みはうまくいっていない。では、なぜだろうか。

今日の生徒は、20年前の生徒とは根本的に異なっている。技術革命を背景に、生徒は人間と接するよりも画面と接する機会が多い。さらに、生徒は自宅にいながらグローバルな共同体の中で育っている。それにもかかわらず、100年以上前に確立された同じ教育手法を用いて教育しようとしている。あらゆる産業で適応が浸透しており、教育の現場でも同様に重要である。

しかしながら、先進国では生徒と教員の比率が低く、教員の高齢化が進んでおり(また、多くの途上国では研修を受けた教員の割合が低い)、教育制度をどのように変えるべきだろうか。この新しいカリキュラムを開発するのに適任なのは誰か、そしてそれはどのように普及させるのか。

朗報として、これらの問いの多くは、すでに高等教育の分野で投げかけられ(そして答えも得られ)ている。

広義の遠隔学習の枠組みの中で、大学は、世界中の誰もが受講できるオンライン講座を提供することで影響力を広げてきた。講座は教員が作成し、大学が運営する。また、こうした講座は認定を受けた高等教育課程にシームレスに組み込まれている。初等・中等教育制度においても、生徒が授業での学習成果に対して単位を得られる仕組みを用意することは同様に重要である。これは、初等・中等教育の場面における技術を活用したアプローチの一環として検討すべき事項である。

高等教育における遠隔学習は、実はインターネット以前から存在していた。当初、大学はテレビ会議システムを利用していた。インターネットが広く普及すると、この手法の移行は比較的容易で、すぐに採用された。オンライン講座には、ビデオ講義(リアルタイムまたは録画)、講義ノート、電子教科書、双方向の討論掲示板などの要素を含めることができる。また、仮想であるからといって、宿題、試験、共同でのチームプロジェクトが排除されるわけではない(ただし、その構成は分野によって異なる)。こうした形式の授業は、自主的に学ぶ学生がおり、高速インターネットが利用できる高等教育の環境ではうまく機能する。しかし、一対一の指導がしばしば必要とされ、生徒全員が平等にインターネットへアクセスできるわけではない初等・中等教育の場面に、このような手法が適用できるかは明らかではない。

過去二十年の間に、重要な研究によって、 能動的な学習の方がより効果的であることが示されてきた。これを受けて、教員は「反転授業」などの教授法を導入し始めた。反転授業では、生徒は授業前に読書課題を与えられ、授業時間中に教授と共に能動的な学習を行う。例えば、生徒は授業前に教科書の一章を読み、授業中にはグループで質問に答えたり、その教材を基にした活動を行ったりする。重要な違いは、教授が授業時間を教材の解説に費やすのではなく、生徒が教材に能動的に関わる点にある。多くの授業では、この変化を実現するために、教員はインターネットを活用し、授業の一部はオンラインで、一部は対面で行うハイブリッド型の形態を取り入れている。

このモデルは、先進国・途上国を問わず、初等・中等教育の場面に適用するのに極めて適している。

教育制度はどのように変えるべきか。

この手法により、教員は能動的学習の原則を取り入れ、授業時間をより効果的に使えるようになる。具体的には、授業時間を、特定の教科のうち難しい部分や、創造性と共感力の育成を目的として設計されたグループ活動に充てることができる。例えば、生徒がつまずいていそうな内容について毎晩短い小テストを出し、電子的に採点することで、教員の負担をほとんど増やさずに迅速なフィードバックを提供できる。あるいは、「チャレンジ問題」を生徒に与えることもできる。これは、生徒の理解度を試すと同時に、解決策を見つけるために協力することを求めるものである。

加えて、一部の教科では、双方向型あるいは国際的な教室を創設することができ、初等・中等教育に全く新しい側面を加えることになる。こうした地球規模の教室は、特に語学や歴史に適しており、生徒をグローバル社会に向けてより良く準備させるだろう。

誰がこれを開発するのに適任か。

世界経済フォーラムが進めている継続的な研究「 New Vision for Education 」プロジェクトは、初等・中等教育が、数学と読み書きという現在の重点から、創造性、コミュニケーション、批判的思考といったソフトスキルを含むよう拡大する必要があることを明らかにしている。こうしたパラダイムの転換を踏まえると、同様に変革的な考え方を持つ教員によってカリキュラムを開発することが必要である。さらに、特定の国や文化に合わせてカリキュラムを調整するには、世界各地の教員が必要である。

幸いにも、フォーラムの「 Young Global Leaders 」コミュニティは最近、優れた教員を表彰するための国際的な取り組みを開始した。これらの教員の多くは、まさにこの教育へのアプローチを体現しているとして推薦されており、こうしたカリキュラムの作成を始めるのに極めて適任である。もしフォーラムが国際的な取り組みを立ち上げた場合、これらの優れた初等・中等教育の教員は、自国のリーダーとして、他の優れた教員を見つけて登用する役割を担うのに極めて適任となるだろう。

どのように普及させるのか。

先進国と途上国の双方でインターネットアクセスの質がまちまちであることを考えると、翻訳や普及の手法こそが、最大の課題である可能性が高い。

多くの途上国では、インターネットが最善または最も信頼できる手段ではないかもしれない。コンピュータが存在すると仮定すると、生徒が印刷したり他の機器に転送したりできるモジュールを収録したCD、DVD、USBメモリを作成し、配布することができる。モジュールを修了した後、フィードバックを教員に送る(または印刷して提出する)ことができ、教員はそれに基づいて、生徒の弱点を的確に補うよう授業時間を最適化できる。地方の教員がこの種の適応性のあるカリキュラムを活用できるよう、異なる弱点分野への対処法の提案を作成することもできる。また、先進国ではインターネットが普遍的に利用可能だという一般的な前提は完全に正しいわけではないことにも留意することが重要である。例えば、アメリカ合衆国には、アパラチア山脈など、インターネットへのアクセスが限られている、あるいは全くない地域が多く存在する。

インターネットへの広範なアクセスがある地域では、実施はより単純明快になり、システムはより双方向的なものとなり得る。例えば、国際的な教室や討論掲示板など、高等教育に着想を得た機能を含めることもできるかもしれない。

国や教員に関わらず、最終目標は初等・中等教育を向上させることである。授業時間を増やしても、ハードスキルは向上せず、ソフトスキルは前の世代より劣っている。したがって、この二つのギャップの両方に対処するためには、初等・中等教育に対する根本的なアプローチの変革が必要である。創造的な思考、コミュニケーション、協働を必要とするが、数学や文学などのハードスキルを強化する、グループやチームでの活動に、より多くの授業時間を充てる必要がある。技術を初等・中等教育のカリキュラムに統合することで、この転換は可能になる。

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著者:Andrea Armani、University of Southern California准教授

画像:2009年10月13日、モンテビデオの公立学校で、XO laptopを使って作業する一年生たち。REUTERS/Andres Stapff

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