要点
ドバイ市は、市のアクセラレーター・イニシアチブを通じて育まれた新たな提携により、独自の暗号通貨を導入した。emCashと呼ばれるこの新たな暗号通貨は、独自のブロックチェーン上で稼働し、さまざまな金融取引に利用できるよう設計されている。
未来の都市、未来の通貨
先週、ドバイ市政府は独自のブロックチェーン基盤の暗号通貨を立ち上げた。市の経済局は、傘下企業のひとつであるEmcredit Limitedおよび英国を拠点とするObject Tech Group, Ltd.と提携し、emCashを開発した。この新たな「暗号化されたデジタル通貨」は、ドバイがアクセラレーター・イニシアチブを通じて育んできた提携から生まれ、Dubai Economy Acceleratorsの傘下に置かれている。
「デジタル通貨には、処理の高速化、提供時間の短縮、複雑さとコストの低減など、さまざまな利点があります」と、ドバイ経済局のアリ・イブラヒム副局長はプレスリリースで述べた。「人々の暮らしやドバイでのビジネスのあり方を変え、ビジネスのしやすさと生活の質を高める革新的な技術を活用するうえで、市にとって大きな飛躍となるでしょう。」
当局者によると、emCashは最新のブロックチェーン技術を使い、emWalletと呼ばれる決済システムの一部として機能する。市の信用情報機関であるEmcreditは、emWalletがスマートフォンを通じた近距離無線通信(NFC)に対応し、「毎日のコーヒー代や子どもの学費から、公共料金や送金まで」、さまざまな取引を扱えるようにした。
また市は、Blockchain as a Serviceと呼ばれる共有プラットフォームを設け、ドバイ政府機関がさまざまなプロジェクトでブロックチェーンを活用できるよう支援する。
未来への投資
金融その他の取引のための分散型で安全なプラットフォームとしてのブロックチェーンの可能性は、未来を見据える人々の目に留まっている。「未来の都市」と呼ばれるドバイもその一つだが、「公式」暗号通貨を持つ最初の都市ではない。しかし、emCashの立ち上げは、あくまで第一歩にすぎない。
ドバイはブロックチェーンを基盤とする世界初の経済圏となることを目指して取り組みを進めており、独自の暗号通貨もその一環だ。ここに同市の取り組みの特徴があり、アラブ首長国連邦(UAE)全体の経済に影響を与える可能性もある。「必要であれば、他のUAE当局から承認を得ることも考慮します」とイブラヒム氏は述べた。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、国内のイノベーション促進を担う政府機関Smart Dubaiは、ブロックチェーンによって最も改善できるサービスを特定するため、今後数か月にわたり政府機関や民間組織向けのワークショップを開催する。その後、公共部門と民間部門の双方で、今年中に実証プロジェクトが順次始まる見込みだ。
「変化の速い環境と、革新的な技術を取り入れようとする並外れた意欲が、ドバイを私たちにとってビジネスに最適な場所にしています」と、Emcredit LimitedのCEO、ムナ・アル・カサブ氏は市のプレスリリースで述べた。「このプロジェクトは、ここで私たちが目の当たりにしてきた野心の好例です。私たちは共に、まったく新しい経済エコシステムを実質的に創り出しています。」
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