STEM教育の拡充で、ロボットから雇用を守れるのか?

STEM教育の拡充で、ロボットから雇用を守れるのか?
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世界で最も急成長している産業は何だと思いますか。医療?バイオテクノロジー?エネルギー?いいえ。最近の報告書によると、それは ロボット工学です。

そしてロボットは、ゆっくりと、しかし確実に人々の仕事を奪いつつあります。 最近の研究 によると、オックスフォード大学の研究者は、ほぼ半数の仕事が自動化の危機にさらされていると示唆しています。

皮肉なことに、この研究では、高度な機械学習技術を用いて、今後20年間にどの職業が最も自動化される危険性が高いかを推定しました。どの仕事が最も危険にさらされているかを推定する作業さえ、自動化されつつあるのです!

最も危険にさらされている仕事は何でしょうか。その一つはテレマーケターでした。これは素晴らしいことのように聞こえるかもしれません。ケーブルテレビを売り込もうと夕食の時間に邪魔をする人が減るのですから。残念ながら、ロボットのテレマーケターによって、何かを売りたい組織があなたに電話をかけるのは、さらに簡単で安上がりになります。

危険にさらされている別の仕事は税務代理人でした。繰り返しになりますが、年に一度、税務代理人に会わなくてよくなって悲しむ人がいるでしょうか。むしろ、コンピューターに税務申告を自動で行ってもらうことになるでしょう。

危険にさらされている三つ目の仕事は料理人でした。料理人です!もちろん、ロボットは 素晴らしい料理人になるでしょう。高級レストランでさえ、同じ料理を何度も作り続けることが課題です。そして、ロボットは反復作業が得意です。

報告書が危険にさらされていると特定した四つ目の仕事は不動産仲介業者です。繰り返しますが、このことで悲しむ人はおそらくほとんどいないでしょう。

STEMという解決策

もちろん、歴史を振り返れば、新しい技術によって仕事が失われるたびに、別の仕事が生まれてきました。コンピューターによる組版は多くの印刷業者の仕事を奪いました。しかし今では、ウェブデザイナーや電子書籍の出版社など、コンピューター組版によって可能になった仕事が数多くあります。

これまで、新しい技術は、破壊する仕事よりも多くの仕事を生み出す傾向にありました。その結果、世界各地で人口が増加しているにもかかわらず、私たちの大半は何とか雇用を見つけられています。しかし、現在進行中の情報革命でもこれが当てはまるかどうかは、はるかに不確かです。

これまで、新技術は高価でした。そして、それを活用するには多大な労力が必要でした。かつての工場に蒸気機関を導入するのは、安くも簡単でもありませんでした。しかし、コンピューターソフトウェアはほぼ費用をかけずに複製できます。そして、コンピューターのハードウェアはますます安くなっています。

こうした懸念を受けて、 PwCの最近の報告書 は、科学、技術、工学、数学(STEM)のスキルを伸ばし、オーストラリアの雇用を将来に備えさせるべきだと提言しています。

このロボットは看護師が患者を運ぶのを助けますが、看護師そのものに取って代わることはありません。
Ars Electronica、 CC BY-NC-ND

オックスフォード大学の研究者が特定した、将来も安泰な仕事の中には、STEM関連の仕事がいくつかありました。しかし、それらは 最も安全な 仕事ではありませんでした。実際、機械が最も得意とする作業の中には、STEM分野で働く人々が行う種類のものもあります。

一方、最も安全な仕事の一つはソーシャルワーカーでした。対人能力は、ロボットが最も苦手とする分野の一つです。もう一つ、非常に安全な仕事は医師でした。

もちろん、私たちは皆、ますます頻繁にGoogle先生(または ワトソン先生)に相談するでしょう。それでも、本物の高度な訓練を受けた医師から「きちんとした」意見を聞きたいと思うはずです。

三つ目の、非常に安全な仕事は教師でした。ここでも、鍵となるのは対人能力です。

人間のための人文学

STEM教育への投資を増やすべき理由はいくつかあります。

第一に、それは最も安全な仕事のいくつかにつながります。第二に、STEMは経済成長を促す可能性があります。第三に、STEMはイノベーションと生産性を押し上げます。どちらも、21世紀に競争していくためにオーストラリアが切実に必要としているものです。STEM教育に携わる者として、私はこれらの主張に賛同し、STEMへの注目がさらに高まることを歓迎します。

しかし、人文学への投資を増やす必要があるという主張もあります。

第一に、STEMには 人々が必要です 。インターフェースデザイナーやクリエイティブな人材などです。これからのインターネットやスマートフォンが浸透した未来に必要なのは、オタクだけではありません。

第二に、STEMがすべての人に向いているわけではなく、STEM以外にも、さらに安全な仕事はたくさんあります。

第三に、ロボットによって私たちの労働時間が減るのなら、人文学は、働いていない時間を建設的な方法で過ごす助けになるでしょう。

それは素晴らしいことではないでしょうか。21世紀が、傑作の爆発的な増加、世界の見方を変える絵画、涙を誘う交響曲、魂に触れる演劇で知られるようになったら?いつかロボットも、そうした芸術作品の制作を助けられるかもしれません。

オックスフォードの報告書は、今後20年間に自動化される確率を、画家ではわずか4%、作曲家では2%と推定しました。しかし、仮にそうなったとしても、私たちはそうした芸術を鑑賞できますし、誰にとっても良い結果になります。

この記事は、 The Conversationとの協力により掲載されています。 元の記事を読む。

本記事の掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。

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著者: Toby Walsh は、最適化研究グループの研究グループリーダー兼教授として、 NICTAに所属しています。

画像:シンガポールで開催されたロボカップ大会で、競技者の一人がサッカーをするロボットをカメラに向けて掲げている。REUTERS/Vivek Prakash。

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