今日のインターネットを支えているのは、スマートフォン、タブレット、パソコンといった、人間が情報を受け取るための機器だ。シスコの年次インターネット動向予測によると、5年後にはこれらの機器は少数派となり、「スマート」ホーム、オフィス、都市、自動車で相互に通信するよう設計された機器が上回る。
シスコは、2021年まで「マシン・ツー・マシン」機器が大幅に増加すると予測している。同社の予測期間の終わりには、こうした機器がインターネット接続機器全体の51%を占めるという。
こうした機器は、何について互いにやり取りするのだろうか。主に、照明や温度など、スマートホームに関することだ。シスコによると、2021年までに60億台を超える機器が家庭に組み込まれる。さらに数十億台が、オフィス、病院、工場、店舗のあちこちに配置される。
シスコのシニアアナリスト、シュルティ・ジェイン氏によると、スマートフォンやタブレットなどの個人向け機器は飽和点に達している。「スマートフォンやテレビの性能は確実に向上していくでしょうが、買い替えられる台数には限りがあります」と同氏は語る。「デバイスの種類別で、モノのインターネット(IoT)アプリケーションが最大の割合を占めるのを、初めて確実に目にすることになるでしょう」
シスコの年次予測は、これまでかなり高い精度を示してきた。同社によると、2012年に発表した世界のオンライン通信量の5年間の成長予測は、実際の成長率との差が1%以内だった。
シスコの最新予測が正しければ、近い将来のインターネットは、通信量がさらに増える場所になる。ただし、その成長は人間には見えないかもしれない。成長を推し進めるのは、機器同士の活発な通信だからだ。


