その潜在能力を考えると、5Gにそれほど多くの人が関心を示していないのは意外だ。世界の消費者の半数以上が、5Gによってモバイルネットワークがより高速になると期待しているものの、次世代のセルラーネットワーク技術が革新的な新サービスにつながると考えている人は4分の1にすぎない。
そこで、韓国で進められている、5G接続の飛行船を使って捜索救助の在り方を変革しようとするプロジェクトは、この技術が世界を変えうることに懐疑的な人々を説得する一助となるかもしれない。
走行するロボット
Skyshipプロジェクトは、韓国の大手通信会社KT Corpが開発したもので、SF の世界を現実のものにする。自律型ドローンはすでに捜索救助活動のために開発されているが、これは飛行する母艦を使ってそれらを展開・制御する初のプロジェクトである。
5Gで制御される無人のSkyshipは、高精細カメラと熱画像装置を用いて、災害現場で生存者の兆候を探す最大8機のドローンを搭載できる。試作機は現在試験段階にあるが、Skyshipはまだ実際の救助活動に投入されてはいない。
Skyshipのドローンは管制センターから最大100キロメートル離れた場所まで飛行させることができ、これは従来型の20倍の距離である。最新版の飛行船は最大11時間滞空することができる。
生存者が発見されると、飛行船はロボットを展開し、負傷者を探し出す。ロボットは応急手当を行うほか、搭載カメラを通じて負傷者と救急隊員の間にライブリンクを確立することができる。
救助隊員の保護
Skyshipは、人間の救助隊員のための空中管制センターとしても機能する。作業の全期間を通じて、脅威となりうる侵入者から救助隊を守るため、360度のライブ警戒区域を形成することができる。
このプロジェクトは、今年初めにスペインのバルセロナで開催された、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)で披露された。来場者は、会場内のバーチャル操縦席から、Skyshipが韓国の釜山上空を飛行する様子を目の当たりにした。
KT Corpは、来年、この飛行船の商用生産を開始する計画だと述べている。





