2030年までにテクノロジー分野の女性を増やす必要がある理由と、その実現方法

Dr Catherine Reynolds, 37, a scientific researcher at Imperial College, poses for a picture at her laboratory in London,
It's not an ability issue, it's about overcoming barriersImage: REUTERS/Dylan Martinez
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驚くべき数字です。米国のSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の労働力に占める女性の割合は25%未満です。米国国立科学財団のデータによると、2006年から2014年にかけて、コンピューターサイエンスの学位を取得して卒業する女性の数は実際に減少しました。

生命科学や社会科学では女性の参加率が高く、物理科学では改善が見られますが、それでもその数字は社会全体を反映していません。

女性の過少代表がなぜ問題なのでしょうか。調査によれば、多様なチームほど高い成果を上げます。性別、人種、背景、経験の異なる人々は、革新的な解決策につながる多様な視点をもたらします。もたらされつつある変化を考えれば、第4次産業革命(4IR)において、全員の力を結集しない余裕はありません。

STEM分野の雇用は増加しており、賃金も高水準です。医療の向上、教育へのアクセス、生活水準の向上など、4IRの恩恵を生かすうえでSTEM分野が鍵となるためです。一方、気候変動、サイバー戦争、雇用分野の再編など、革命がもたらし得る負の側面への対応にもSTEM分野は欠かせません。だからこそ、女性がその恩恵を受け、解決策づくりに参加することが不可欠です。

能力の問題ではない

女性や少女のSTEM分野への参加率が低い理由には、励ましの不足、積極的な妨げ、ロールモデルの不足、否定的な仲間からの圧力、ハラスメントなどがあることが分かっています。研究によると、能力の問題ではありません。過少代表の立場にある女性は、性別と人種の両方を理由に偏見にさらされます。発展途上国の一部では、少女たちは教育を受ける基本的な機会を得ること、そして職場に受け入れられることに、今も苦労しています。状況を改善しようと多くのプログラムが試みられてきましたが、成果はまちまちです。では、何がうまくいっているのでしょうか。何に希望を見いだせるでしょうか。

子どもの権利擁護活動家マリアン・ライト・エデルマンが見事に言い表した、ロールモデルをめぐる問題への認識が高まっています。「目にすることのできないものには、なれない」。科学者を描くよう求められると、ほとんどの生徒は白人男性が白衣を着た姿を描きます。映画やテレビ番組に登場する科学者や技術者の大半は、これまで男性でした。

しかし、米国の元最高技術責任者ミーガン・スミスや、YouTubeのスーザン・ウォジスキのような人々が問題への認識を広めるなか、メディアにおける女性科学者や技術者の描かれ方は変わり始めています。映画『ドリーム』は、1960年代にNASAで働き、工学と数学の仕事を通じて人類初の宇宙飛行を支えたアフリカ系米国人女性たちの物語です。この映画の大ヒットにより、少女たちは女性がこれまでに果たした貢献を知るだけでなく、自分自身がその役割を担う姿も思い描けるようになります。

人を助けることの力

調査によれば、女性は世界に変化をもたらしたいと考えています。たとえば、米国大学女性協会の調査では、女性は人を助け、他者と働くことを伴う仕事をより重視することが分かりました。カリフォルニア州のハーベイ・マッド大学は、協働と問題解決を重視するコンピューターサイエンスと工学の授業を設け、これを実践しました。その成果は表れ、以来、工学とコンピューターサイエンスの卒業生の過半数を女性が占めるようになりました。ダートマス大学でも、問題解決、協働、学生支援を重視した工学プログラムを通じて、同様の成果が上がっています。初級の科学、数学、工学の授業では、学生を「ふるい落とす」ことが長く重視され、女性を遠ざけてきました。今こそ、全員をどう受け入れるかに力を注ぐ必要があります。

複数の地域で試みられているもう一つの解決策は、コーディングプログラムを通じて少女たちに直接働きかけ、幼稚園の年齢からでも、子どもたちにコーディングの基礎を早くから教えることです。性別による固定観念が定着する前に始めることで、すべての子どもが公平な出発点に立てるとともに、少女も少年も将来の仕事に備え始めることができます。

カーリー・クロスのような女性のロールモデルは、コーディングに積極的な関心を示すことで後押ししています。彼女のKode with Klossyプログラムは、若い女性がテクノロジー分野でのキャリアを目指すよう促しています。Girls Who Codeのような団体は、4万人以上の少女たちにコーディングの楽しさと、現実社会の問題解決に役立てられることを伝えてきました。英国では、スー・ブラックが率いる#techmumsのようなプログラムが、女性たちに、これからの職場で必要となるデジタルスキルを身につける機会を提供しています。これらは、革新的で効果的な解決策が増えていることを示す、ほんの数例にすぎません。

第4次産業革命は、情報の受け取り方や処理の仕方、働き方、そして将来どのような仕事をするかを変えています。その変化は前例のない速さで進んでいます。だからこそ、社会の誰一人として関与や貢献から取り残す余裕はありません。

答えはすでにあります。少女たちにロールモデルを示し、必要なスキルを教え、励まし、テクノロジー分野でのキャリアが世界をより良く変える力になると伝えることです。2030年までに、女性はこの革命を世界社会の利益につなげるうえで、欠かせない存在になり得ますし、実際そうなるでしょう。

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