新たな研究によると、ロボットを使った学習では、学生が遠隔地からオンラインで学びながら教室内のロボットを操作することで、教員やほかの学生とのつながりを感じ、より積極的に学習に参加できる。
ミシガン州立大学のロボット学習コースでは、教室内に配置された各ロボットにビデオ画面が取り付けられている。遠隔地の利用者が画面を操作すると、学生は室内を見回し、対面で参加している教員やほかの学生を見たり、会話したりできる。自宅からロボットを操作するには、コンピューターに無料ソフトウェアをダウンロードするだけでよい。
この研究は、Online Learning誌に掲載され、ロボットを使った学習は、複数の学生が1つの画面に表示される従来のビデオ会議よりも、一般に遠隔地の学生に大きな効果をもたらすことが分かった。
教育心理学・教育工学の准教授、クリスティーン・グリーンハウ氏は、従来のビデオ会議のように顔が並ぶ画面を見る代わりに、ロボットを通じて参加する学生の目を、少なくともデジタル上では、見つめることができると話す。
「一人ひとりがロボットの形でそこにいるのは、とても有益でした。相手をまっすぐ見て、話しかけることができます」とグリーンハウ氏は言う。
グリーンハウ氏によると、この技術は、遠隔勤務をする人や、障害のある学生、病気の学生にも活用できる可能性がある。
ミシガン州立大学教育学部は、2015年にロボットを使った学習を導入した。グリーンハウ氏と、現在アイオワ州立大学の教員を務める元博士課程学生のベンジャミン・グリーソン氏は、教育工学の博士課程科目を調査した。学生は、対面、ロボット経由、従来のビデオ会議の3通りの方法で参加した。
対面学習とオンライン学習を組み合わせた授業は、ハイブリッド学習またはブレンデッド・ラーニングと呼ばれ、高等教育へのアクセスと学生の学習成果を高める最も有望な方法と広く考えられている。研究によると、ブレンデッド・ラーニングを行う教室は過去10年間で大幅に増加し、いずれは大学の授業の80%以上を占める可能性もある。
従来のビデオ会議では、教員が自分を見ているかどうか、遠隔地の学生にはたいてい分からず、議論への参加意欲を失うこともあるとグリーンハウ氏は言う。
「こうした学生は、自分が話を遮っている、授業に十分参加できていないと感じがちです。教員として、それは致命的です。そんな状況にはできません」
「ここでの主な結論は」とグリーンハウ氏は付け加える。「ロボットを使って参加した学生は、教員やキャンパスにいるクラスメートとのつながりをより強く感じ、より活発にやり取りできたということです」

