米国では、大学を卒業する女性が男性より多い。その理由を図表で解説

a group of college graduates on their graduation day
'Young women are more likely to be enrolled in college today than young men.'Image: UNSPLASH/Jane Carmona
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  • 調査によると、教育における男女差は変化している。

  • たとえば、現在は若い女性のほうが若い男性より大学に在籍している割合が高い。

  • 女性のこうした教育面での向上は、女性の労働参加率の上昇や経済の構造変化と並行して起きている。

  • 以下では、米国における男女双方の近年の教育動向を比較する。

高等教育における男女差は、入学率と卒業率の双方で拡大しており、ここ数カ月、さまざまな 議論や論争の的となっている。現在、若い女性は若い男性より大学に在籍している割合が高く、25歳以上では、女性のほうが男性より4年制大学の学位を持つ割合が高い。大学を卒業する割合の差は、25~34歳の若年層でさらに大きい。

米国では、女性の大学卒業率が男性を上回っている。Image: ピュー・リサーチ・センター

女性の教育面での向上は、女性の労働参加率の上昇や経済の構造変化と並行して起きている。学歴の男女差が拡大することは、男性にとって重大な意味を持つ。大学卒業と生涯所得および資産形成には強い相関関係があることが、調査で示されているためだ。

ピュー・リサーチ・センターがCurrent Population Surveyのデータを分析したところ、米国の25歳以上の成人の過半数(62%)は4年制大学の学位を持っていない。しかし、4年制大学を卒業しなかった理由は男女で異なる。これは、そうした学位を持たず、現在大学にも在籍していない成人を対象にセンターが新たに実施した調査で明らかになった。

4年制大学を卒業しなかった理由は男女で異なる。Image: ピュー・リサーチ・センター

大学に進学しない、あるいは卒業しない大きな理由の一つは、経済的な事情だ。学士号を持たず、現在学校にも在籍していない成人のうち、およそ10人に4人(42%)は、大学の学費を払えなかったことが4年制大学の学位を取得しなかった主な理由だと答えている。また36%は、家族を養うために働く必要があったことを、学位を取得しなかった主な理由に挙げた。

全体では、大学で4年間学ばなかった成人のおよそ10人に3人(29%)が、単に進学したくなかったことを主な理由に挙げている。23%は希望する仕事や職業に就くためにこれ以上の教育は必要なかったと答え、20%は4年制大学の学位取得を検討すらしなかったと答えた。学士号を持たない成人のうち、この段階の教育を目指さなかった主な理由として、4年制大学に入れないと思ったと答えた人は比較的少なく(13%)、

女性より男性のほうが、個人の選択に関わる要因を理由に挙げる傾向が強い。学士号を持たない男性のおよそ3人に1人(34%)は、単に大学を卒業したくなかったことが、卒業しなかった主な理由だと答えている。同じように答えた女性は4人に1人にとどまる。大学教育を受けていない男性は女性より、希望する仕事や職業に就くためにこれ以上の教育は必要なかったことを、4年制大学の学位を持たない主な理由に挙げる割合も高い(男性26%、女性20%)。

大学の学費を払えなかったことを学士号を持たない主な理由に挙げる割合は、男性(39%)より女性(44%)のほうが高い。家族を養うために働く必要があったことを大きな障害として挙げる割合は、男女でほぼ同じだ。

大学進学を検討しなかった、あるいは4年制大学に入れないと思ったと答える男女の割合に、顕著な差はない。

大学を卒業しなかった理由は、人種や民族集団によっても異なる。学士号を持たない人のうち、大学の学費を払えなかったことを4年制大学を卒業しなかった主な理由に挙げる割合は、ヒスパニック系成人(52%)のほうが、白人(39%)や黒人(41%)より高い。4年制大学の学位を持たないヒスパニック系および黒人の成人は、家族を養うために働く必要があったことを主な理由に挙げる割合も、白人より高い。標本中の学士号を持たないアジア系成人は、独立した分析を行うには十分な人数がいない。

4年制大学の学位を持たない白人成人の3分の1は、進学したくなかったことを4年制大学を卒業しなかった主な理由に挙げている。一方、同じように答えた黒人成人は22%、ヒスパニック系成人は23%と、割合が低い。希望する仕事や職業に就くためにこれ以上の教育は必要なかったことを、学士号を持たない主な理由に挙げる割合も、白人成人のほうが高い。

大学を卒業しなかった理由に関する男女差は、黒人やヒスパニック系の成人より白人成人で顕著な場合がある。大学で4年間学ばなかった白人男性のおよそ10人に4人(39%)は、単に進学したくなかったことを主な理由に挙げている。学位を持たない白人女性では27%だ。黒人やヒスパニック系の成人では、この点について男女の見方に顕著な差はない。

同様に、大学の学位を持たない白人男性のうち、大学を卒業しなかった主な理由として、希望する仕事や職業に就くためにこれ以上の教育は必要なかったと答えた人は10人に3人いる。一方、同じように答えた白人女性は24%にとどまる。大学を卒業していない黒人およびヒスパニック系の人々では、これを主な理由に挙げる男女の割合はほぼ同じだ。

大学卒業者では、学位の価値に対する見方は男女でほぼ同じ

大学を卒業した人を見ると、経験に価値があったと感じる割合は男女で同じだ。全体では、4年制大学の卒業者の49%が、大学教育は個人的、知的な成長に非常に役立ったと答えている。この見方を示す割合は、男性(47%)と女性(50%)でほぼ同じだ。

大学卒業者の44%(男性45%、女性43%)は、大学教育が就職の機会を広げるうえで非常に役立ったと答えている。学士号取得者では、職場で活用できる具体的なスキルや知識を身につけるうえで大学が非常に役立ったと答えた人はやや少なく、38%だった(男性38%、女性40%)。

これらの項目はいずれも年齢による違いがあり、若い大学卒業者は年上の卒業者より、大学教育に価値を感じる割合が低い。たとえば、大学での経験が職場で活用できるスキルや知識を身につけるうえで非常に役立ったと答えた人は、50歳以上では45%であるのに対し、50歳未満の大学卒業者では3分の1にとどまる。

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