このアーサー王伝説は、力ある女性を癒やし手から悪役へと変えた

British curiosities are placed around a mock-up table of "King Arthur's round table of the knights" at the curiosity collection called "Little Britain" of Gary Blackburn, a 53-year-old tree surgeon from Lincolnshire, Britain, in Linz-Kretzhaus, south of Germany's former capital Bonn, Germany, August 24, 2017. Picture taken August 24, 2017. REUTERS/Wolfgang Rattay - RC1E9869D3C0
A mock-up of King Arthur's round table.Image: REUTERS/Wolfgang Rattay
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新作映画『The Kid Who Would Be King』で、主人公のアレックスは、工事現場でアーサー王の伝説の剣エクスカリバーに偶然出会うまで、自分はごく普通の男子生徒だと思っている。剣を引き抜いた彼は、新たな騎士団を結成するためにクラスメートを団結させ、魔法使いマーリンの助けを借りて、邪悪な女魔術師モルガナを倒さなければならない。

モルガナは、モルゲインあるいはモーガンとも呼ばれ、アーサー王伝説の定番の登場人物である。アーサーとの関係は作品によって異なるが、たいていはアーサーの異父姉妹として登場する。母イグレインと、その最初の夫であるコーンウォール公ゴルロイスとの娘だ。トマス・マロリーの『アーサー王の死』や『サー・ガウェインと緑の騎士』など、14、15世紀の英語作品では、アーサー王宮廷の周縁に身を潜め、その没落を画策することが多い。

『アーサー王の死』では、モーガンはエクスカリバーを盗み、恋人アコロンに渡す。二人でアーサー王を倒し、その座を奪おうとしたのだ。計画を阻止したアーサーは剣を取り戻すが、彼女は治癒の力を持つ魔法の鞘を盗み、最終決戦でアーサーが致命傷を負う一因を間接的につくる。

モーガンはアーサーの王妃グィネヴィアに対しても陰謀を企てる。時には、アーサーにとって最も重要な騎士、サー・ランスロットの愛をめぐるライバルだからだ。『サー・ガウェインと緑の騎士』では、グィネヴィア王妃が恐怖のあまり死ぬことを願い、緑の騎士をアーサーの宮廷へ送り込む。

『アーサー王の死』の挿絵。Image: オーブリー・ビアズリー

しかし、アーサー王物語の初期の語りでは、モーガンははるかに慈悲深い人物として描かれることもある。ジェフリー・オブ・モンマスの『ヴィータ・メルリーニ』は12世紀に書かれた作品で、モーガンは至福の島アヴァロンを治める九姉妹のうち、最も美しい人物として描かれている。治癒の力を持ち、姿を変えたり空を飛んだりすることもできる。カムランの戦いで負傷したアーサーは、治療のため彼女のもとへ運ばれる。彼の没落を企てるどころか、彼女は治癒できると約束する。

ケルト神話に登場するさまざまな超自然的な女性と結び付けられることが多いモーガンは、「妖精」を意味する「ル・フェイ」を添えてモーガン・ル・フェイとも呼ばれ、その人物像が異界に由来することをほのめかす。しかし、中世後期の描写では、邪悪な野心や性的な不道徳さと結び付けられるようになる。

女性と魔術

モーガン・ル・フェイの描かれ方は、なぜ変化したのだろうか。中世後期には、魔法が魔女術や悪魔とますます結び付けられるようになった。しかしマーリンは、悪魔の息子とされることもあるのに、好意的に扱われる傾向がある。一般にアーサーの守護者と見なされ、魔法の力をキャメロットのために使う人物だからだ。もちろん、彼は男性でもある。一方、モーガンは、自らのために魔法と政治の力を求める女性であるとして非難される。

魔女であり誘惑者として描かれたモーガン・ル・フェイ。Image: スペンサー・スタンホープ(1880年)

それでもマロリーの作品には、かつての、より慈悲深い人物像の名残がいくらか残っている。庶子モードレッドと戦ってアーサーが致命傷を負った後、彼を治療のためアヴァロンへ連れていく謎めいた女性たちの一人が、モーガンだ。こうして、モーガンという人物は、当初の印象よりはるかに複雑であることが明らかになる。

特に文学における近年のモーガン像は、この複雑さの一端を描こうとしてきた。マリオン・ジマー・ブラッドリーは著書『アヴァロンの霧』で、キリスト教の浸透に対抗し、ブリテンの古い異教を守るモルゲインを描いている。アーサーを倒そうとするものの、その主な目的は、この生活様式を守ることだ。

しかし映画やテレビでの描写の大半では、モーガンは悪役であり続けている。BBCの『マーリン』では、モルガナは当初、アーサーやグウェン、マーリンの友人だが、最後には彼らを裏切る。彼女が心変わりする理由には、もっともらしさが与えられている。魔法を使う者を断罪する王ユーサーの治めるキャメロットで、彼女自身が魔法の力を持っているだけでなく、自分がユーサーの庶子であり、彼に自分を認知するつもりがないことも知るからだ。

しかし、シリーズが終盤に差しかかると、かつては複雑だった人物が、憎しみと貪欲さだけに突き動かされているように見え、黒い衣装をまとった芝居がかった悪役になってしまう。目覚めた魔法の力と、キャメロットを支配したいという欲望が、彼女を道徳的な破綻へと導く。

アーサーも聖人ではなかった

高潔な戦士で公正な王という評判にもかかわらず、アーサーの伝説は、彼の誕生の由来からして道徳的に曖昧な要素に満ちている。アーサーの父ユーサー・ペンドラゴンは、手の届かない存在であるコーンウォール公の妻イグレインに欲情する。そこでマーリンは、魔法で夫に姿を変えたユーサーが、密かに彼女を訪ねられるよう手配する。この欺きと裏切りの結果、アーサーが生まれる。

アーサー自身も聖人ではなく、異母姉妹モルゴースとの近親相姦によって庶子をもうける(伝説の一部では相手はモーガンとされるが、特に近代の再話では、この二人はしばしば混同されてきた)。息子モードレッドの誕生を知り、その子が自分を破滅させる運命にあると悟ったアーサーは、その日に生まれた赤ん坊をすべて殺すよう命じ、息子を滅ぼそうとする。アーサーが最も信頼する騎士ランスロットは、アーサーの妻グィネヴィアと不倫関係にある。これほどの卑劣な行為と裏切りが語られる中で、たいてい悪役の烙印を押されるのはモーガンだ。

アーサー王の物語は何度も語られてきた。こうした物語が人々の想像力をとらえなくなると考える理由はない。語られるたびに物語の内容は異なるが、その歴史の大半を通じて、モーガン・ル・フェイは最も強力な女性登場人物の一人であり続けてきた。

それでも近年、彼女は手にしている力を乱用するだけでなく、さらに力を得ようと渇望する人物と見なされるようになり、アーサーとそのキャメロットに味方しないことから、物語最大の悪役の一人とされている。しかし、アーサーのキャメロットは彼女の支持に値すると、なぜ決めつけるのだろうか。21世紀に、自らのために権力を求める女性は、悪とみなされるべきなのだろうか?

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