大学は歴史が長いほど優れていると思いがちだ。実際、ざっと見るだけでも、最新のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)世界大学ランキングでは、オックスフォード大学(創立900年)とケンブリッジ大学(創立800年)が上位を占めている。
しかし、若い大学にも注目する価値がある。同じタイムズ・ハイヤー・エデュケーションのランキングでは、教育、研究、国際性、産業界との連携を考慮し、創立50年未満の優れた大学を評価した。その結果、何世紀もの歴史を持つ大学に引けを取らない大学がいくつか明らかになった。

1969年に創立され、スイスのレマン湖畔に位置するローザンヌ連邦工科大学が首位に立った。同大学は最新のQS世界大学ランキングでも12位にランクインしている。
同大学は国際性で特に高い評価を得ている(学生1万人の半数以上が海外出身)。THEによると、スイスは人材やアイデアを国境の外に求める「世界有数の大規模な貿易拠点」の一つだ。
アジア勢が躍進

2位は、創立26年の香港科技大学。トップ10に入ったアジアの新しい大学5校のうち、最初に登場する。同大学はQS世界大学ランキングで30位だ。
シンガポールの南洋理工大学は急成長中の有望校で、2012年から13ランク順位を上げた。さらに魅力を高めるのが、メインキャンパスが世界で最も美しいキャンパスのトップ15の一つに選ばれたことだ。
香港城市大学は、リストに入った香港で2校目の大学だ。1994年に設立され、7位にランクインしている。同大学は、香港で初めてとなる獣医学の学士課程を開設するなどの実績で知られている。
若き実力校
韓国には、世界でも最小規模の大学の一つがある。4位の浦項工科大学(POSTECH)は1986年に創立された。カリフォルニア工科大学(Caltech)を緩やかな手本とし、科学技術教育に力を入れている。入学は非常に狭き門で、毎年入学できるのはわずか320人だ。
ドイツのカールスルーエ工科大学は、創立からわずか8年で、世界でも最も若い大学の一つだ。それでも9位にランクインした。同大学は、1825年創立の歴史あるカールスルーエ大学と、1956年創立の比較的新しい研究施設、カールスルーエ原子力研究センターの統合によって設立された。
香港と同様、韓国とドイツもそれぞれ2校がトップ10に入った。5位の韓国科学技術院(KAIST)は、科学技術教育を特色としている。同院には国立ナノファブセンターがあり、医療からコンピューティングまで、さまざまな分野で微小デバイスを活用する方法を研究している。
ドイツからトップ10に入ったもう1校(8位)は、同国南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州にあるウルム大学だ。
一方、オランダのマーストリヒト大学(6位)は、国内で留学生数が最も多い。イタリアのサンタンナ高等研究院は同率9位で、影響力のある卒業生には、イタリアのジュリアーノ・アマート首相、神経科学者のジュリオ・トノーニ、経済学者のニコレッタ・バティーニがいる。
THEの世界ランキングを席巻する米国と英国は、トップ10に入っていない。

