21世紀はアジアの世紀と呼ばれてきました。経済成長を受け、この地域では高等教育への大規模な投資が進み、その成果としてアジアの大学は世界ランキングで着実に順位を上げています。
タイムズ・ハイヤー・エデュケーションの最新の国際ランキングによると、アジアの大学教育はこの1年で大きく向上しました。
この地域を代表するシンガポール国立大学は、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション世界大学ランキング2016~2017で過去最高の24位に達しました。
一方、中国を代表する2大学も国際ランキングで順位を上げました。北京大学は前年の42位から29位に、清華大学は同率47位から35位になりました。
新たに2校がトップ100入りしました。香港中文大学と韓国科学技術院です。さらに4校がトップ200入りしました。香港城市大学、中国科学技術大学、復旦大学、香港理工大学です。

世界ランキング980機関のうち、24か国のアジアの大学が289校を占め、そのうち19校がトップ200に入っています。
シンガポールの躍進
国別ではシンガポールが際立っています。平均スコアが最も高い国を見ると、この都市国家はランキングの5つの柱、すなわち教育、研究、被引用数、産業界からの収入、国際性のすべてで首位です。
香港は教育で2位、研究で3位、被引用数で4位です。
リム・チュアンポー氏は、シンガポール科学技術研究庁の会長として、次のように述べています。「大学の目標は、ますます変化が激しく競争の厳しい世界および地域の環境に学生が備えられるよう、最良の教育を提供することです。
「そのため大学は、優れた研究者を引きつけ、最先端の研究を行い、世界水準の教育を提供できるよう、適切な環境と条件を整えなければなりません。」

アジアの大学が躍進している背景には何があるのでしょうか。
国際教育研究所の研究・評価担当副理事長ラジカ・バンダリ氏は、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションに対し、主な要因は3つだと述べました。この地域で人口と高等教育の需要が急速に拡大していること、各国政府が大学に「大規模な投資」を行っていること、そして大学自体が改善を進めていることです。
例えば昨年、中国政府は新たな卓越性向上構想を始動しました。「ワールドクラス2.0」と呼ばれるこの構想は、2020年までに6大学を世界トップクラスの機関にすることを目指しています。韓国、シンガポール、日本など他のアジア諸国も、高等教育分野の実績向上を狙った政府主導の施策を導入しています。

