国連環境計画によると、農業、建築、科学、教育は、新たなグリーンスキルを必要とする分野の一例です。
世界経済フォーラムの「Davos Labs Youth Recovery Plan 2021」によると、若者のほぼ半数が、自分には適切なスキルがないと感じています。
世界経済フォーラムの「Future of Jobs Report 2020」では、雇用主の推計として、労働者の10人に4人が再教育を必要とすると されています。
今日の賢明な判断が、明日のグリーンジョブで成功するための基盤を、世界の若者に与えることになるかもしれません。
しかし、将来の仕事の多くはまだ存在していないため、そうした判断を下すのは難しい場合があります。
国連環境計画は、「GEO-6 for Youth」によって支援の手を差し伸べています。これは、持続可能なキャリア選択と、グリーン産業で活躍するために必要なスキルについてのデジタルガイドです。
将来に向けて成功するキャリアを築くのに役立つ、主要な6つのスキル分野は次のとおりです。
科学のスキル:将来のグリーン経済は、科学的素養を備えた労働者に大きく依存することになります。主な役割には、環境科学者、生物学者、水文学者、生化学者が含まれます。これらの職種に就く人々は、土地や貴重な水資源を含む天然資源を監視、管理、保護することになります。
建築・計画のスキル:建物はより省エネルギーになり、建設や運用に使われる資源も減少します。建築家や都市計画者は、環境規制や、緑地を求める顧客の要望に適合するよう、これらの建物を設計することになります。
グリーンエンジニアリングおよびテクノロジーのスキル: 今日の若者は、明日のグリーンエンジニアとして、太陽光パネル、風力タービン、低排出ガス車、その他のグリーン経済技術の設計や保守に貢献することになります。
農業のスキル: 農業や食料供給がより持続可能になるにつれ、有機農業、都市農業、精密農業などの分野で、グリーンジョブの数は増えていくでしょう。これには、データを活用して農業の効率を測定し、向上させることが含まれます。
環境正義のスキル: この分野で働く人々は、人権と環境権の交差する領域で活動することになります。彼らは、人類が過去の過ちを繰り返さないよう、法的、社会的、歴史的な見識を身につけます。過去の過ちは、人種的・社会的不正義や、環境と社会の健康の悪化を招いてきました。
システムのスキル:グリーン経済では、幅広いシステムを設計、運用、監視できる労働者が必要になります。彼らは、性能指標に照らしてシステムを評価し、システムの運用を最適化・改善する方法を見出す必要があります。また、長期的なインフラプロジェクトに持続可能性を組み込むために、マクロ経済学のスキルも必要になります。
グリーン経済の仕事
グリーン経済では、何百万もの新たな仕事とキャリアが生まれるでしょう。しかし、新たな仕事を創出することは、問題の一部にすぎません。適切なスキルを備えた労働力を育成することが極めて重要です。
世界経済フォーラムの 「Davos Labs Youth Recovery Plan 2021」によると、若者のほぼ半数が、今後5年から10年の間に尊厳ある仕事を確保できるだけの適切なスキルを持っていないと感じています。
この報告書では、 20歳から30歳までの若者による40の政策提言が示されています。これには、再教育やスキルアップに投資する企業への税額控除の提供や、都市の将来のスキルニーズと、スキルアップや再教育の取り組みを結び付けるオンラインのスキル集約プラットフォームの構築が含まれます。
世界経済フォーラムは、クリーンエネルギーへの移行に向けて何をしているのでしょうか。
グリーンエネルギーのスキル
エネルギー業界では、グリーンスキルへの需要が特に切実です。推計によると、必要とされる新規採用者は、2050年までに40万人に上る可能性があり、「そのうち半数以上は、現在存在しない職種になる」と エネルギー協会(Energy Institute)会長のスティーブ・ホリデー氏は述べています。
同氏はさらに、エンジニアリングの職種に加えて、行動変容、デジタル化、データなど多様なスキルも必要になると付け加えています。
未来に向けた再教育
新興分野で必要とされるスキルの発展において、技術の導入が重要な推進力となっています。
同報告書「Future of Jobs Report 2020」では、世界経済フォーラムは、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能、その他の技術を導入することが、ビジネスリーダーにとって高い優先事項であることを明らかにしています。
報告書は、「企業は平均して、労働者のおよそ40%が6か月以下の再教育を必要とすると見積もっている」と述べ、さらに「ビジネスリーダーの94%が、従業員は仕事を通じて新たなスキルを身につけることを期待していると報告しており、2018年の65%から大きく増加している」と付け加えています。

