欧州で最も革新的な大学はこちら

The library of the university KU Leuven "Katholieke Universiteit Leuven" is pictured in Leuven, Belgium, June 8, 2016. REUTERS/Francois Lenoir/File Photo - RTX2G3ME
The most innovative university in Europe, for the second year running, is Belgium’s KU Leuven.Image: REUTERS/Francois Lenoir
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欧州の主要なテクノロジー拠点は、ロンドン、ベルリン、パリのような巨大な首都から広がる傾向にあります。しかし、欧州のイノベーションの中心は大都市ではなく、フランデレン地方のオランダ語圏にある小さな都市です。これは、ロイターによる「欧州で最も革新的な大学」第2回年次ランキングの結論です。このランキングは、科学の発展、新技術の発明、世界経済の推進に最も貢献している教育機関を特定し、順位付けしたものです。

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欧州で最も革新的な大学に2年連続で選ばれたのは、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学です。創立から約600年を数えるこの大学は、教皇マルティヌス5世によって設立されましたが、今日では神学よりもテクノロジーで知られています。ルーヴェン・カトリック大学は、世界最大級の独立系研究開発機関の一つを擁しています。2015会計年度の研究費は4億5,400万ユーロを超え、現在の特許ポートフォリオには586件の有効な特許ファミリーが含まれています。それぞれが複数の国で保護されている発明を表します。

比較的小規模なカトリック大学が、欧州各地のより大きく知名度の高い大学を、どうすればイノベーションで上回れるのでしょうか。ルーヴェン・カトリック大学は、影響力のある発明を数多く生み出したこともあり、首位の座を獲得しました。同大学の研究者は、大陸のほとんどの大学より多くの特許を出願しており、外部の研究者が自らの特許出願で同大学の発明を引用することも頻繁にあります。これらは、クラリベイト・アナリティクスとの協力で作成されたロイターの「欧州で最も革新的な大学」ランキングの主要な評価基準です。ランキングは独自のデータと分析に基づき、特許出願や研究論文の被引用数などの指標を含みます。

欧州で2番目に革新的な大学はインペリアル・カレッジ・ロンドンです。同大学の研究者は、ペニシリンの発見、ホログラフィーの開発、光ファイバーの発明に貢献してきました。3位のケンブリッジ大学は、800年の歴史の中で91人のノーベル賞受賞者と関わりがあります。そして4位のミュンヘン工科大学は、1990年以降、800社を超える企業をスピンオフさせており、その中には再生可能エネルギー、半導体、ナノテクノロジーなどの分野のハイテク新興企業も数多く含まれています。

総じて、欧州のビジネスと政治を支配する国々は、「欧州で最も革新的な大学」ランキングでも上位を占めています。リストに載った100機関のうち、ドイツの大学は23校と最も多く、英国が17校でフランスと並んで2位です。しかし、この3か国はいずれも大陸で人口が最も多く、最も豊かな国々に数えられます。こうした要因を考慮すると、人口がはるかに少なく経済規模も比較的小さい国々が、大国を上回ることも少なくありません。

アイルランド共和国からはリスト全体でわずか3校しか選ばれていませんが、人口が500万人未満であるため、人口当たりのトップ100入り革新的大学数は欧州のどの国よりも多いと誇れます。同じく人口当たりで見ると、ランキングで2番目に革新的な国はデンマークで、ベルギー、スイス、オランダが続きます。ドイツ、英国、フランスは中位に位置しており、人口の少ない近隣諸国と比べて成績が振るわない可能性を示しています。人口当たりで見ると、これらの国はいずれも、トップ100入り大学数がアイルランドの半分にも達しません。

国の経済規模を見ても、同じ傾向が当てはまります。国際通貨基金によると、2016年のドイツの国内総生産は3兆4,900億ドルを超え、3,070億ドルのアイルランドの11倍でした。それでも、ドイツのトップ100入り革新的大学数はアイルランドのわずか7倍です。

成績がさらに大きく振るわない国もあります。ロシアは欧州で最も人口が多く、地域で5番目の経済規模を持ちますが、トップ100に入る大学は一校もありません。ほかに目立つのは、ウクライナとルーマニアの大学が一校も含まれていないことです。これは西欧と東欧の間にある別の隔たりを明らかにしています。

欧州で最も革新的な大学のランキングを作成するにあたり、クラリベイト・アナリティクス(旧トムソン・ロイターの知的財産・科学部門)はまず、教育機関、非営利慈善団体、政府資金で運営される機関など、学術誌に最も多くの論文を発表した世界の組織を600以上特定しました。そのリストを、2010年から2015年の期間に世界知的所有権機関へ少なくとも50件の特許を出願した機関に絞り込みました。次に、基礎研究を示す学術論文と、研究を応用して成果を商業化する機関の能力を示す特許出願を重視し、10種類の指標で候補機関を評価しました。最後に、リストを欧州の大学だけに絞り、実績に基づいて順位を付けました。

クラリベイトとロイターが「欧州で最も革新的な大学」のランキングで協力するのは2年連続です。2016年にトップ100入りした大学のうち3校が、今回リストから完全に外れました。オランダのアイントホーフェン工科大学、ドイツのキール大学、英国のクイーンズ大学ベルファストです。ランキング対象期間中に3校とも特許出願数が50件に満たず、選考対象から外れました。代わってトップ100に初めて入ったのは、グラスゴー大学(54位)、ニース・ソフィア・アンティポリス大学(94位)、マドリード自治大学(100位)です。

ランキングに復帰した大学のうち、最も大きく順位を上げたのは、オランダのライデン大学(21ランク上昇し17位)とドイツのベルリン工科大学(21ランク上昇し41位)です。ベルギーのブリュッセル自由大学(17ランク下落し38位)と英国のリーズ大学(17ランク下落し73位)は、反対方向への大きな変動となりました。ただし全体として、リストはほぼ安定していました。2016年の上位10校のうち9校が2017年もトップ10に残り、上位20校では17校が残りました。大学の論文発表数や特許実績のように規模の大きな要素は、すぐには変化しにくいため、この安定性は理解できます。

もちろん、大学の相対的な順位だけでは、研究者が重要で革新的な研究を行っているかどうかを完全には把握できません。このランキングは機関単位でイノベーションを測るため、特に革新的な学部やプログラムを見落とす可能性があります。たとえば、大学全体のイノベーション順位は低くても、世界で最も革新的なコンピューターサイエンス研究室の一つを擁している場合があります。また、大学がリストの上位でも下位でも、大陸のトップ100に入っていることを忘れてはなりません。これらの大学はいずれも独創的な研究を生み出し、有用な技術を創出し、世界経済を活性化しています。

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