あなたは夜型ですか、それとも朝型ですか?
外国語を学んでいる何億人もの人々の一人なら、不眠症がかえって有利に働くかもしれません。学んでいる言語を夜、寝る直前に定期的に練習すると、より記憶に残りやすいようです。
睡眠が学習に良い影響を与えることは知られています。2016年の研究では、反復練習と睡眠が情報、特に外国語の語彙の長期記憶に及ぼす影響が調べられました。12時間あけて行われた2回のセッションで、参加者40人が外国語の語彙を練習しました。半数は午前中に学習し、同じ日の夕方に復習しました。一方、残りの半数は夕方に学習し、その後眠って、翌朝にそのレッスンを復習しました。研究者は1週間後(さらに6か月後にも)、参加者の記憶の定着度を評価しました。その結果、レッスンの合間に睡眠をとると、長期的な記憶の定着が大幅に向上することが分かりました。
この結果は、Duolingoのチームが数万人の言語学習者の学習習慣を分析した最近の結果とも一致します。ただし、寝る前に練習することだけが秘訣ではありません。重要なのは、言語学習を毎日の習慣にして、継続することです。それを裏付けるデータを見てみましょう。
分析方法
まず、Duolingoユーザーの行動を分析し、時間帯ごとの活動レベルに基づいて14のグループを特定しました。(活動レベルは、平日と週末の各時間帯にユーザーが完了したDuolingoのレッスン数で測定しました。)以下のヒートマップは、14の利用グループを示しています。赤は活動が活発であること、青は活動がないことを示し、黄色や緑は中程度の活動を表しています。
各グループには、週を通して学習に時間を費やすタイミングに、それぞれ異なる傾向があります。たとえば「就寝前」グループは、平日(左)も週末(右)も午後10時から午前0時の間に最も活発で、その時間帯は濃い赤で示されています。一方、「9時から5時」グループは、平日は主に午前10時から午後6時までの勤務時間中にDuolingoを利用しますが、週末はあまり利用しません。こうした行動グループはすべてクラスタリングアルゴリズムによって自動的に特定され、その結果に基づいて各グループに名前を付けました。
次に、加法因子モデルを用いてDuolingoユーザーの成績を分析しました。このモデルでは、各練習問題に固有の難易度(語彙、文法、その他の要因による)を考慮しながら、各ユーザーの言語能力を推定できます。このモデルを使って、Duolingoの各学習者の習熟度を評価し、順位付けできます。
異なるグループ間でDuolingoユーザーの習熟度を比較したところ、就寝直前に継続して練習した人は、平均して全ユーザーの52.9%を上回る順位でした。これは今回の分析で最も成績の良いグループでした。
一方、決まった習慣を持たず不規則に練習したユーザーは最も成績が低く、平均して全ユーザーの47.8%を上回るにとどまりました。「不規則」グループに次いで成績が悪かったのは、平日や平日の夜だけ練習し、週末には続けなかった人たちでした。
言語を学び、記憶に残す最善の方法
この結果から、いくつかのことが分かります。確かに、寝る直前に学習する人は、他のグループより成績が良い傾向にあります。しかし、時間帯だけが要因ではありません。同じくらい重要なのは、こうした学習者が毎日、就寝前に継続して学習していたことです。「就寝前」グループのユーザーは、平日も週末も、言語の練習を毎日の習慣にしていました。「平日の夜」「週末」グループや、週末に学習を続けなかった「9時から5時」グループなど、成績が低かった他のグループのいくつかでは、そうではありませんでした。
健康的な生活を目指すなら、毎日規則正しい習慣を身につけるのが有効ですが、言語学習も同じです。集中してスキルを学び、練習する時間を確保する人は、継続性の低い人より多くを学べるようです。寝る直前は、特に時間を確保しやすいのかもしれません。同僚に話しかけられたり、洗濯物に気を取られたり、朝寝坊したい誘惑に負けたりする可能性が低いからです。
今回の分析はDuolingoでのユーザーの活動に焦点を当てましたが、言語学習にはさまざまな方法があります。練習を毎日の習慣にするため、次にお気に入りのテレビ番組を見るときにフランス語字幕を付けたり、毎日の通勤中にスペイン語のポッドキャストを聴き始めたりしてみましょう。言語学習を日課にする方法はいろいろあり、組み合わせることで、目指す習熟度に近づけます。
そうであってほしいと思っても、言語学習に魔法のような近道はありません。それでも、毎日しっかり練習すること、特に寝る直前に練習を始めることは、大きな効果につながります。



