アジア諸国がPISAの15歳児を対象とする最新の国際テストでトップを占め、中国とシンガポールがそれぞれ1位と2位になりました。
このテストでは、数学、読解力、科学の成績を測定します。
また、ウェルビーイングも測定しており、生活に満足していると答えた生徒は3分の2程度に過ぎないことがわかりました。
OECDの15歳児を対象とする最新の国際テストの結果が発表されました。数学、科学、読解力を測定するこのテストは、PISA(Programme for International Student Assessment:OECD生徒の学習到達度調査)として知られ、3年ごとに実施されており、一部の人々によって、どの国が生徒の将来に向けた準備を最もうまく進めているかを測るために利用されています。
今回もアジア諸国が上位を占めました。最新のテストでは、数学、科学、読解力のいずれにおいても、中国とシンガポールがそれぞれ1位と2位になりました。その他、エストニアはその成績で注目に値し、3教科すべてで高い順位を獲得しました。
中国本土は、北京、上海、江蘇、浙江の4つの省の平均値で測定されています。中国を代表するのは東部のごく一部の地域に過ぎないのではないかという意見もありますが、OECDは、これら各地域の規模は多くの西側諸国に匹敵し、人口を合計すると1億8000万人を超えると述べています。(香港、マカオ、台湾も、ランキングには別途掲載されています。)
さらに、調査に参加した中国本土の4つの省では、最も恵まれない環境にある生徒の上位10%が、一部の国の最も恵まれた生徒よりも高い読解力を示し、OECD加盟国の平均的な生徒よりも優れた成績を収めました。
OECDは、テストの内容を学業以上のものへと変えようとしています。その狙いの一つは、各国が教育を従来の教科の枠を超えて捉えるよう促すことです。最新のテストでは、生徒が他者とどのように関わっているか、また自身の人生や将来についてどのように考えているかを表現するよう求めるグローバル・コンピテンシーを評価しました。2021年に実施される次回のテストでは、創造的思考を評価する予定です。
また、OECDは生徒に対して、所属感や生活満足度の指標などを含むウェルビーイングに関する質問を定期的に行っています。
最新のウェルビーイング調査の結果は懸念すべきものです。OECD加盟国全体では、生活に満足していると答えた生徒は約3分の2にとどまり、その割合は2015年から2018年の間に5パーセントポイント低下しました。生徒のほぼ4分の1が、少なくとも月に数回いじめを受けたと報告し、6%が常に悲しさを感じていると回答しました。ほぼすべての教育制度において、女子は男子よりも失敗への恐れを強く表明しており、読解力では男子を大きく上回っている場合でもそうでした。
OECDは、PISAの目的はデータと透明性を提供することで教育制度の改善を支援することにあると述べています。「PISAの目的は、上意下達の説明責任を新たに一層加えることではなく、学校や政策立案者が官僚機構の上層部を見るのではなく、次の教師、次の学校、次の国に目を向けるよう促すことにあります」と、最新の試験結果の報告書でアンドレアス・シュライヒャーは記しています。
しかし、PISAには批判者もいます。彼らは、PISAが過剰な役割を担おうとしていること、重要なことを歪めていること、教育における軍拡競争を生み出していることを指摘しています。2014年には、100人を超える学者が世界中からPISAテストの一時停止を求めました。シュライヒャーが解決したいと主張する問題、すなわち、テストへの過度な依存や、複雑な問題に対して単純な解決策を推奨する傾向を、その理由として挙げました。彼らは次のように記しています。
継続的な世界規模のテストのサイクルを伴う新しいPISA体制は、子どもたちに害を及ぼし、教室を貧しくするものです。必然的により多くの、より長い選択式テストの連続や、業者が作成した台本どおりの授業の増加、そして教師の自主性の低下をもたらすからです。
OECD事務総長のアンヘル・グリアは、この見解に同意していません。彼は報告書で次のように記しています。「PISAは、生徒の能力を測る世界で最も包括的で信頼性の高い指標であるだけでなく、各国・経済圏が教育政策を微調整するために活用できる強力なツールでもあります」。




