さらなる介入がなければ、科学分野の労働力におけるジェンダー格差は何世代にもわたって続く可能性が高く、特に外科、コンピューター科学、物理学、数学で顕著だ。
これは、私と2人の同僚による研究に基づくもので、本日『PLOS Biology』に掲載されたこの研究では、過去15年間に6,000の異なる科学誌で発表された1,000万本超の論文の著者3,600万人分のデータを用いて、ジェンダー格差を明らかにした。
STEMM(科学、技術、工学、数学、医学)のさまざまな分野で女性がどれほど働いているのか、そして女性が労働力に等しく代表される日は来るのか、来るとすればいつなのかを知りたいと思った。
STEMM分野で働く女性
結果は朗報と悪い知らせが入り混じっている。世界全体の科学・医学分野では、労働力の約40%を女性が占めると推定している。オーストラリアでは、約41%とほぼ平均並みだ。科学者や医師に女性がほとんどいなかった数十年前と比べると、大幅な改善である。
現在、STEMMのほぼすべての分野で男女比は50対50に近づいている。つまり、物理学(現在、女性は17%)のような男性に偏った分野で働く女性が増え、看護(女性が75%)のような女性に偏った分野で働く男性も増えている。
しかし、ジェンダー格差の解消にどれほどの時間がかかるかを統計モデルで予測すると、悪い知らせが見えてきた。例えば、現在の傾向が続けば、物理学の上級職で男女の人数が同じになるまで200年以上かかると、私のデータは予測している。
近い将来にジェンダー平等が実現しそうにない他の分野として、看護(320年)、コンピューター科学(280年)、数学(60年)、外科(52年)が挙げられる。
ガラスの天井?
心理学(女性著者が47.8%)のように、著者全体の男女比が50対50に近い分野でさえ、上級職の大半を男性が占めていることを示す証拠がある。
具体的には、広く用いられている著者名の記載慣行により、論文の著者リストで最後に記載される人は上級研究者であることが多く、最初に記載される人は若手研究者や大学院生であることが多い。
心理学を例にすると、筆頭著者の50%は女性だったが、最終著者では40%にとどまった。単著論文も、上級研究者が執筆することが多いが、女性によるものはわずか33%だった。
最終著者や単著者に女性が少ない傾向は、ほぼすべての分野で見られた。これは、女性のキャリア形成を妨げる障壁や偏見、あるいは女性が上級職に就く前にSTEMM分野のキャリアを断念する原因となる障壁や偏見を示している。
なぜこの研究を?
進化生物学者としての私自身のキャリアでは、最初の3人の指導教員を含む、多くの優秀な女性科学者と働く機会に恵まれた。
それでも、特に上級職や科学の特定分野で、女性より男性の研究者が多いことがずっと気にかかっていた。この不均衡の是正に役立ちたいと思い、自分の研究を通して貢献できると気づいた。
最近、いくつかの研究論文を読んだ(例えばこちら)。それらは、科学論文のサンプルの著者リストを手作業で読み、各著者の性別を推測したり、Googleで調べたりして、STEMMの特定分野におけるジェンダー格差を推定していた。その結果、ある分野で働く女性科学者の人数や、その経時的な変化について、おおよその推定値が得られていた。
これまでに、この手間のかかる手作業の手法を使った論文が50本以上発表されている(私たちの新しい研究でレビューした)。概して、これらの論文は女性より男性の著者が多いことを示し、一部はジェンダー格差が縮小していると結論づけたが、より詳細な分析に十分なデータを得られた研究は少なかった。
より多くのデータが必要
こうした研究に着想を得て、科学論文の検索、研究テーマ別の分類、名前から著者の性別を推測する作業を自動化するコンピュータースクリプトを書いた。
私はPubMedとArXivを利用した。この2つの大規模な科学文献データベースは、医学、生物学、化学、心理学、数学、物理学、コンピューター科学など幅広い分野を網羅している。工学や人文学など、まだ対象になっていない分野も、近いうちにその分野の専門家によって研究されることを願っている。
名前と性別の関連づけを収録した国際データベースに名前を照合し、各著者のファーストネームから性別を推定した。誤りを最小限に抑えるため、RobinやAlexのように性別が判別しにくい名前は除外した。また、私の計算手法によるジェンダー格差の推定値が、従来の調査に基づく手法と同程度であることも確認した。
最終的に、STEMMのジェンダー格差に関する膨大なデータセット(おそらく過去最大)を作成した。こちらのオンラインツールでご覧いただける。
対照的な3つの研究分野。助産学は女性に大きく偏り(77%)、整形外科学は男性に大きく偏っている(18%)。薬理学の男性偏重は典型的な水準(40%)を示す。いずれもジェンダー平等に向かう傾向にある。ウェブアプリの画面写真、著者提供
以下の棒グラフは、オーストラリアの科学分野のうちいくつかについて、ジェンダー格差の概要を示している。
ジェンダー平等に向けて
もちろん、未来を見通すことはできない。過去と現在の傾向から予測することしかできない。
男女平等の実現に関する私の予測は、STEMMに占める女性の割合が現在の緩やかなペースで変化し続けることを前提としている。男性に偏った研究分野で、より多くの女性を採用し、定着させるための介入は十分可能であり、私の予測よりずっと早く男女の均衡を実現できる。
STEMMのジェンダー格差を解消することは、倫理的に正しいだけでなく、科学の進歩にも役立つ可能性がある。
多様な考え方を持つチームは、そうでないチームより問題解決に優れていることを示す証拠がある。また、科学者個人の信念や経験が、研究の方向性、焦点、結論を形づくるという証拠もある。
STEMMのジェンダー格差解消に役立つ実践的な取り組みとして、さまざまな案が提唱されている。例えば、こちらやこちらを参照されたい。オーストラリアでは、SAGE、Homeward Bound、Women in STEMM Australiaのようなプロジェクトが継続している。
しかし、私の予測が正しい、あるいはおおむね正しいのなら、女性にとって科学をより魅力的なキャリアにするため、さらに取り組む必要がある。

