あなたの街では犬の散歩代行業者は多いのに、整備士は不足していませんか?行動療法士に囲まれているのに、ケーブルを設置してくれる人が見つからないことはありませんか?新たな調査は、最も物価の高い都市でどの仕事が消えつつあり、どの仕事が繁栄しているのかを明らかにしています。生活費の上昇が近隣地域をどのように変えつつあるかを、鮮明に示す結果です。
Indeed Hiring Labの調査によると、住宅、建設、造園に関わる仕事は、最も豊かな都市では費用面で成り立たなくなっています。Indeed Hiring Labという雇用関連のシンクタンクが実施した調査です。一方、専門療法士やデザイナー、さらにはパティシエには朗報があります。最も物価の高い都市部では、これらの職種が見つかる可能性は最大1,246%高くなっています。
この調査では、人口100万人を超える米国の51都市の求人情報を分析し、最も物価の高い大都市10カ所とその他の都市を比較しました。たとえば、トップ10に入るマイアミやワシントンD.C.では、ダラスやアトランタなど、より物価の安い地域に比べ、トレーラー整備士の求人が77%少なくなっています。
研究者が「不足している仕事」と呼ぶ職種には、コンクリート仕上げ工、ケーブル設置作業員、用地管理人のほか、カスタマーサービスやコールセンターの従業員も含まれます。
研究者らは「対照的に、テクノロジーや科学関連の仕事は物価の高い大都市圏に集まる傾向があります。フィットネスマネージャーやパティシエなど、一部の高級サービス業も同様です」と述べました。
労働市場は常に進化し、適応してきました。実際、都市部では蹄鉄工や茅葺き職人はほとんど見られなくなっています。しかし、今回の傾向は、最も物価の高い地区とそれ以外との間にある大きな隔たりを浮き彫りにしています。
この調査を報じたCityLabは、職種全体を都市から締め出すことは、活気ある都市を形作るエコシステムを最終的に損なう可能性があると警告しています。「大都市がイノベーションの拠点となったのは、まさに多様な人々、仕事、技能を幅広く包含しているからです。」
一部の仕事が都市から姿を消す原因は何でしょうか。調査は住宅費、オフィス賃料、人件費を主な要因に挙げています。「顧客と対面で接する機会が少ないサービス業務や支援業務を、オフィス賃料や人件費がより高い場所に置くのは、一般に合理的ではありません。」
住宅費が高いと、土地はより集約的に利用されます。一戸建て住宅が減れば、芝生や自動車も減ります。物価が高く人口密度の高いこうした都市では、人々は自転車や徒歩で通勤したり、公共交通機関を利用したりします。新築住宅も少ない傾向があります。その結果、庭師、建設作業員、整備士への需要が減ります。
こうした都市で栄える仕事は、科学技術、芸術、専門的な管理職に関わるものが中心です。コンピューターサイエンスの最先端分野で働く機械学習エンジニアは、そうした都市で見つかる可能性が5倍を超えます。
トップ10の都市では、アーティストやクリエイティブディレクターも多く見られます。アーティストの収入は低めであることが多いため、意外に思えるかもしれません。米国の芸術産業に関する別の調査も、この傾向を説明する手がかりになるかもしれません。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスによるこの調査は、芸術産業が、いわゆる「イノベーション地区」、つまりメディア、テクノロジー、金融、高等教育など、知識を基盤とする産業の拠点に集積していることを明らかにしました。メディア、出版、美術の盛んなニューヨーク市と、世界的な映画産業を擁するロサンゼルスは、こうした創造産業の集積地の好例です。どちらもIndeedの物価の高い都市に関する調査でトップ10に入っています。
その結果、高収入の若い専門職従事者は、先に挙げたセラピスト、パーソナルトレーナー、犬の散歩代行業者など、地元のさまざまなサービス提供者を利用する可能性が高くなります。
では、パティシエはどうでしょうか。調査では具体的な説明は示されていませんが、富裕な都市で人気が高い理由の一つとして、高級レストランの数が多いことが考えられます。実際、生活費の高さと高級な食事の因果関係は、双方向かもしれません。フィナンシャル・タイムズの委託を受けた調査によると、レストランがミシュランの星を獲得すると、周辺地域の住宅価格が上昇することがあります。その上昇幅は約5%です。



