「小さな池の大きなカエル」と「大きな池の小さなカエル」のどちらを望むかは、文化的な背景に左右される可能性があると、新たな研究が示唆している。
一連の研究で、研究者らは米国と中国の成人600人超に、教育や仕事に関する希望を尋ねた。トップ100校で優秀な学生になるのと、より名門のトップ10校で平均的な学生になるのとでは、どちらを選ぶだろうか。世界トップ10企業で苦戦する仕事と、トップ100企業で頭角を現せる仕事ならどうだろうか。
この研究によると、中国人に比べ、米国人は「大きな池の小さなカエル」よりも「小さな池の大きなカエル」になることを選ぶ傾向が強い。
中国人は、同級生の中で学業成績が平均を下回っていても、トップ10大学を選ぶ割合が欧州系米国人より大幅に高かった(58%対29%)。ビジネスの分野でも、中国人は欧州系米国人より、世界トップ10企業に入ることを選ぶ割合が高かった(27%対14%)。
「どちらの文化も、小さな池の大きなカエルでいる利点を認識しているかもしれません。それでも、大きな池を選ぶ傾向がより強かったのは、文化的にふさわしいと感じられる選択だったからです」と、ミシガン大学で社会心理学を専攻する博士課程の学生で、本研究の筆頭著者であるカイディ・ウーは述べる。
研究者らは、中国人が小さな池の大きなカエルになりたくないと示唆したわけではない。
「むしろ、選択に唯一の『正しい』方法があるわけでも、意思決定に普遍的な解決策があるわけでもありません」とウーは述べる。
研究結果は学術誌『Social Psychological and Personality Science』に掲載された。

