世界銀行の最新の国別分類で、7か国がより高い所得区分に移行しました。
3か国は下位に移行しました。
今年の区分は、パンデミックの影響が明らかになれば、大きく変わる可能性があります。
世界銀行が最近更新した国別分類リストは、パンデミック前の国際社会の経済的健全性のスナップショットを示しています。最新の更新は毎年7月に発表されます。
世界銀行は分類を作成するにあたり、加盟189か国と、人口3万人を超える他の28の経済地域のすべてを検討しています。今年の更新は、コロナウイルスのパンデミックの前に収集されたデータに基づいており、このデータは世界経済が混乱する前のものです。
世界銀行の国別分類とは何か?
世界銀行は経済を、低所得、中低所得、中高所得、高所得の4つのカテゴリーのいずれかに分類しています。
これらの分類は、貧困削減、成長、一人当たり所得の増加などの指標において、各国のグループがどのような状況にあるかを示すために用いられます。例えば、データによると、1990年代には世界人口の10人中6人以上が低所得国に住んでいましたが、現在はその割合が約10人中1人にまで低下しています。
一人当たり国民総所得(GNI)は、国の経済的豊かさと4つのカテゴリーのどこに位置するかを示す主要な指標です。2020年の一人当たりGNIの基準額は以下のとおりです。
低所得:1,036ドル未満
中低所得:1,036ドルから4,045ドルまで
中高所得:4,046ドルから12,535ドルまで
高所得:12,535ドルを超える
世界銀行は、地理、融資資格、経済の脆弱性も考慮しています。
世界銀行によると、経済が分類間で移行する理由は2つあります。1つは、経済成長率の増減や国内インフレ率の顕著な変化、為替レートの変動といった国内の変化です。人口の変化もデータに影響を与える可能性があり、それによりGNI比率が変わります。2つ目に考えられる要因は、基準額の調整です。
今年は何が変わったのか?
今年は7か国がより高いカテゴリーに移行しました。
ベナン:低所得から中低所得へ
インドネシア:中低所得から中高所得へ
モーリシャス:中高所得から高所得へ
ナウル:中高所得から高所得へ
ネパール:低所得から中低所得へ
ルーマニア:中高所得から高所得へ
タンザニア:低所得から中低所得へ
一方、下位に移行したのは3か国のみです:
アルジェリア:中高所得から中低所得へ
スリランカ:中高所得から中低所得へ
スーダン:中低所得から低所得へ
COVID-19は分類にどのような影響を与えるのか?
直近の分類更新の基になるデータは、パンデミックの前にまとめられたものです。ランキングや区分が、コロナウイルス関連の混乱の結果として変化するかどうかは、現時点では不明です。しかし、世界銀行は2020年6月の『世界経済見通し』報告書で、影響の一部がどれほど深刻に及ぶ可能性があるかを明らかにしています。
「COVID-19は、かつてない世界的危機を引き起こしました」と報告書は述べています。「これは、膨大な人的被害に加え、第二次世界大戦以来最も深刻な世界的景気後退をもたらしている世界的な保健危機です。」
世界銀行によると、先進国と新興国の双方が打撃を受けるとのことです。都市封鎖の規制が緩和された後、経済活動が上向いている国もありますが、世界銀行は、長期的な損害もすでに生じていると警告しています。
「短期的な影響にとどまらず、パンデミックによって引き起こされた深刻な景気後退は、投資の減少、失業者の人的資本の損耗、世界貿易やサプライチェーンの後退など、複数の経路を通じて長期的な傷跡を残す可能性が高いです。」




