先日、私は Global Partnership for Social Accountability (GPSA)第2回年次 Global Partners Forum をワシントンD.C.で開会する栄誉にあずかりました。
ガバナンス・グローバル・プラクティスのシニア・ディレクターとしてこのイベントに参加したのは今年が初めてでしたが、まず心を打たれたのは、GPSAネットワークの力強さと活気でした。その日、会場では政府、学界、企業、市民社会の主要な関係者を含む200を超えるGPSAパートナーの話に耳を傾け、意見を交わしました。彼らは合わせて75か国を代表し、ある一つの課題への共通の関心を語り合うために集まりました。それは社会的アカウンタビリティです。
社会的アカウンタビリティは単なる流行語のように見えるかもしれませんが、開発においてはまさに「新たな常態」です。その理由を説明しましょう。
世界銀行グループでは、ガバナンスの課題に取り組むうえで、社会的アカウンタビリティが鍵となる手段だと考えています。市民の視点に立った情報を、変化を実現する力を持つ政府当局者に直接届けられるからです。また、人々がこうした変化を求め、監視できるようにし、市民中心のガバナンスを実現します。
私たちは2012年、ガバナンスの課題を克服する手段として、政府と市民社会の間のこうした建設的な関与を支援するためにGPSAを設立しました。GPSAは、各国に合わせたアプローチを通じて透明性とアカウンタビリティの強化を目指す取り組みに対し、市民社会組織と政府に戦略的かつ継続的な支援を提供しています。
たとえばタジキスタンでは、GPSAのプロジェクトが、予定された場所と時期に水が届けられるよう取り組んでいます。市民で構成される諮問機関が、サービスに関する苦情の登録を改善し、透明性の向上に貢献しているためです。その結果、サービス料金の徴収率は70%から85%に上昇し、水道事業者によるさらなるサービス改善と投資が可能になりました。
こうした成果を見ると、社会的アカウンタビリティがなぜこれほど重要なのかを改めて実感します。タジキスタンの事例は、実際にはフォーラムで世界銀行職員や他の参加者が共有した数多くの話の一つにすぎません。発言した ジム・キム総裁 も、その参加者に含まれていました。
ジムは挨拶の中で、開発への道は市民社会の声に耳を傾けることから開かれ、積極的な市民が良いガバナンスの中心にいると改めて述べました。また、45か国の市民社会を対象とする社会的アカウンタビリティ・プロジェクトへの資金提供機会として、GPSA第3回 提案募集を発表しました。
そして初めて、この分野のリーダーたちがその功績を称えられました。リーダーシップ、学習、イノベーション担当副総裁のサンジェイ・プラダンが主催した 表彰式 では、 7人 が社会的アカウンタビリティに対する卓越した貢献、影響力、インパクトを認められました。「新たな常態」はすでにここにあるのだと、ふさわしく思い起こさせる機会となりました。
本記事は、 世界銀行の「開発のためのガバナンス」ブログとの共同企画として掲載されています。本記事の掲載は、世界経済フォーラムがその見解を支持することを意味するものではありません。
アジェンダの最新情報を受け取るには、 週刊ニュースレターにご登録ください。
著者:マリオ・マルセル。チリとスペインの国籍を持ち、世界銀行のガバナンス・グローバル・プラクティスのシニア・ディレクターを務める。
画像:ヤハク村近郊の畑で綿花を収穫する男性。REUTERS/Nozim Kalandarov。


