勤務時間を減らしても同じ収入を得られることを夢見たことはあるだろうか。スウェーデンでは、それは単なる空想ではない。国立病院から民間企業に至るまで、 勤務時間が短縮されており 、生産性を高め、職員の満足度を向上させるための試験的な取り組みとなっている。
ゆるやかな企業経営のあり方が、スウェーデンの繁栄の妨げとなってはいない。世界で最も競争力の高い国々を示す指標において、同国は九位につけており、 世界経済フォーラムの新たな報告書によると、この報告書では、雇用者と労働者の関係および人材プールの効率的な活用について、スウェーデンに高い評価が与えられている。
2015年に最も競争力のある世界の10か国
出典: 世界経済フォーラム
では、他のすべての国より労働時間が短いにもかかわらず繁栄しているのは、どの国だろうか。2014年のOECDの調査では、ドイツが世界で最も短い週間労働時間を持つことが明らかになった。この労働時間の短さが生産性を損なうことはなかった。同国は、世界経済フォーラムの 『Global Competitiveness Report 2015-16』によると、世界第4位の競争力を持つ国に選ばれている。
スウェーデンとドイツのほかにも、繁栄と余暇の双方で逆説的に優れた国が二つある。競争力で第5位にありながら、労働時間の短さでは世界第3位のオランダと、世界で最も競争力のある国の座に輝いているスイスである。
スイスは『Global Competitiveness Report』で 7年連続首位に立っている。一人当たりの年間勤務時間がわずか1,576時間にとどまるにもかかわらずのことであり、同国はOECDの週労働時間が最も短い国のリストで八位にあたる。同国の世界最高水準の革新性は、とりわけ従業員の保護と勤務時間の柔軟性によるものとされる。
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執筆者: Anna Bruce-Lockhart は世界経済フォーラムの編集者である
画像: 2013年4月2日、アムステルダムの窓に映る地元カフェの来店客。REUTERS/Michael Kooren




