昨年10月に国際比較プログラム(ICP)の 2011年最終報告書が公表されて 以来、結果を示す図表に特に関心が寄せられました。人気の高い図表の 一つについて、 より詳しく解説するため、最近この動画を制作しました。
一人当たり実質GDPと世界人口に占める割合、ICP 2011
出典: ICP、 http://icp.worldbank.org/
人口の割合、一人当たり実質GDP、実質GDP総額の3つの側面を取り入れる
この図表は、ICP 2011の結果に基づき、世界経済の構造と人口分布をまとめたものです。各経済について、人口に占める割合、一人当たり実質GDP、世界の実質GDP総額に占める割合という3つの側面を取り入れています。この図表は、世界人口の所得分布を示すものではありません。
各経済は横軸に沿って一人当たりGDPの順に並べられ、長方形で示されています。横方向の幅は、世界人口に占める各経済の割合に対応しています。一人当たりGDPは縦軸上で、各国の棒の高さとして示されています。したがって、世界の実質GDP総額に占める割合で見た各経済の規模は、長方形の面積(一人当たりGDPと人口の積)で表されます。
世界人口の72%は、実質一人当たりGDPが世界平均を下回る経済に暮らしている
実質ベースの一人当たりGDPの世界平均を示す線は、13,460米ドルです。平均線と長方形が交差する位置から、世界各地の一人当たりGDPの格差が分かります。世界人口のおよそ72%は、この平均を下回る経済に暮らしています。実質一人当たりGDPの平均は、世界の実質GDP総額を世界人口総数で割って算出されます。言い換えれば、人口を重みとする、全ての国の一人当たりGDPの加重平均です。
一人当たりGDPが世界で12番目に高い米国は、最も右側に位置しています。一人当たりGDPが最も高い残りの11経済は、合わせても世界人口の0.6%未満しか占めないため、図表には表示されていません。インドと中国は、大きな長方形が示すとおり世界経済に占める割合が大きいものの、図表から分かるように、それは一人当たりGDPが示す生活水準によるものではありません。両国の一人当たりGDPは世界平均を下回っており、むしろ世界人口に占める割合が大きいことによるものです。
この記事は当初、 世界銀行のオープンデータブログ に掲載されました。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:モーガン・ブラノンは、世界銀行開発データグループのコンサルタントであり、国際比較プログラム(ICP)チームと統計開発・パートナーシップチームの主要メンバーです。フィンランド国籍のマルコ・リサネンは、ワシントンD.C.にある世界銀行開発データグループの統計専門官です。山中みずきは、世界銀行の開発データグループの統計専門官です。
画像:武漢の展示ホールで、色とりどりの光線に照らされた壁に触れる少年。REUTERS/China Daily。


