「Meet The Leader」は、世界経済フォーラムのポッドキャストシリーズです。世界を変える第一線の人々が、効果的なリーダーシップを形づくる習慣や資質を語ります。
今回のエピソードでは、7人のトップイノベーターが、未来を塗り替える先進的なアイデアを生み出すために投げかける重要な問いを探ります。
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チームが適切な問題の解決に取り組み、適切なソリューションを構築しながら、限界を本当に押し広げているかどうか、どうすれば分かるでしょうか。
今回の「Meet the Leader」ポッドキャストシリーズでは、7人のトップイノベーターに、組織の未来を左右する短期および長期の事業戦略をどのように策定しているのかを尋ねました。
エンジニアリング、バイオテクノロジー、ヘルスケアなど多様な分野で活躍するリーダーたちが、イノベーションの最前線に立ち続けるための実践的な助言や知見を共有します。
彼らが自らやチームに投げかける重要な問いをいくつか紹介します。
1. 現実の問題を解決していますか?
クアルコムのCEO、クリスティアーノ・アモン氏は、解決すべき問題が明確でないままソリューションを開発することに警鐘を鳴らします。「これはソリューションを探している技術なのか、それとも本当に有効なソリューションなのか。現実の問題を解決できるのか。ユースケース、あるいはその可能性を明確に把握できているか。これが重要な問いの一つだと思います」。市場データ、ユーザーとの対話、十分な調査から得られる実態に即した情報が、新鮮で関連性の高いソリューションの開発を導くと同氏は語ります。
2. イノベーションの落とし穴にはまっていませんか?
シェズ・パルトヴィ氏は、ロイヤル・フィリップスの最高イノベーション・戦略責任者として、証拠や専門家の意見、権威だけに基づいて意思決定するリスクを指摘します。「フィリップスに入社したとき、研究開発チームに最初に尋ねたことの一つは、『最後に顧客と会ったのはいつですか』でした」。
重要なのは、現実の課題を示す兆候に耳を傾け、エンドユーザーと直接つながることです。同氏はこう説明します。「消費者であれ、医師、看護師、患者であれ、エンドユーザーの声との間にフィルターを挟まないことです」。
3. 後継者にどのような遺産を残していますか?
短期的な成果だけに注目せず、長期的な視点を持つことが重要だと、ジェラルディン・マチェット氏は語ります。ロイヤルDSMの共同CEO兼CFOである同氏は、「先人たちが多くのことを正しく行ってきた会社を運営できるのは、とても幸運です」と述べています。
同氏によれば、成果を上げている時期であっても、将来の成功に向けて基盤を整えることが欠かせません。未来に向けて計画し投資することで、成長と前進を続けられます。「文化を築き、目的や考え方を定め、優れたイノベーションのパイプラインを整えることなどです」。
4. より良い協働のために、部門間の壁をどう取り払っていますか?
イナリのCEO、ポンシ・トリヴィスヴァヴェット氏にとって、部門間の壁を取り払い、効果的なコミュニケーションと協働を促すことは、事業目標の達成に欠かせません。
「私たちは『全員参加』の会議をよく行います。会社全体で頻繁に集まり、節目に関して会社全体がどの段階にいるのかを皆に共有します」。特に研究部門と事業部門が「一つの目標」に向かって協力することが不可欠だと同氏は言います。
5. イノベーションは、ビジョンや目的の実現にどう役立っていますか?
バイエル・クロップサイエンスの作物科学部門長、ロドリゴ・サントス氏は、革新的なソリューションを共通のビジョンに結びつける重要性を強調します。「私たちのビジョンは、より多くを生産すると同時に、より多くを保全する方法に関するものです。持続可能でなければ、研究開発や投資、注力分野の対象にはなりません」。こうすることで、真に変化をもたらす長期的なソリューションの開発を進めながら、短期的な方向性も明確にできると同氏は語ります。現実の問題を解決し、より大きな目的に貢献するソリューションを優先すれば、イノベーションはより意義深く、大きな効果をもたらします。
6. チームにどう責任を持たせていますか?
イノベーションを推進する鍵は、説明責任を果たす意識と責任感を持つチームだと、ラース・ステンクヴィスト氏は語ります。ボルボ・グループのグループ・トラックス・テクノロジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントである同氏は、「チームに真の責任と権限を与えることです」と述べています。チームは目先の成果を出すことだけに注力せず、将来のイノベーションに向けたロードマップの策定にも主体的に関わるべきです。「そのシステムやコンポーネントについて、今後5年から10年のロードマップを作成する責任と説明責任も、そのチームが担うべきです」。
7. 喜びがあり、規律と協働を重んじる環境をつくっていますか?
A.T.カーニーのマネージングパートナー兼会長、アレックス・リウ氏は、喜びと協働の感覚を組み合わせることで、自発性と規律を兼ね備えたイノベーションを推進できると強調します。市場から離れたところで「ただ楽しく研究開発をしている」だけの状態は避けるべきだと考えています。顧客ニーズをより包括的に捉えるチームをつくることが鍵だと同氏は述べ、さらに「うまくいかないこともあるでしょう。しかし、他者との共創そのものが、ウェルビーイングやポジティブなホルモンの源になるという感覚は確かにあります」と付け加えます。それがさらなるイノベーションと協働を促します。
イノベーションには、適切な問いを投げかけ、現実の問題に絶えず焦点を当て続けることが必要です。実態を把握し、協働を促し、明確なビジョンにイノベーションを結びつけ、説明責任を果たすチームをつくることで、最先端のイノベーターは長く続く影響を生み出せます。こうした戦略を取り入れることは、短期的な成功を後押しするだけでなく、将来の大きな飛躍への道を開きます。



