水曜日、日本で開かれた国連会議で各国政府は、災害による死者と経済的損失を大幅に減らす目標を定めた。しかし、貧困国への財政支援拡大について確固たる約束がなかったことに、批判的な人々は失望した。
長時間に及ぶ交渉の末に採択された拘束力のない合意には、人々と資産を守る取り組みの進捗を測る7つの目標が盛り込まれ、専門家はこれを大きな前進と評した。
仙台防災枠組は15年間の計画で、現行の10年間の指針に代わる。
期限を迎える兵庫行動枠組が対象とした10年間に、70万人以上が命を落とし、15億人を超える人々が災害の影響を受けた。経済的損失の総額は1兆3,000億ドルを超えた。
「この新たな枠組みは……持続可能な開発における重要な新章を開くものです。明確な目標と行動の優先事項を示し、災害リスクを低減させ、命、生計、健康における損失を大幅に減らすことにつながります」と、国連防災機関(UNISDR)のトップ、マルガレータ・ワールストローム氏は述べた。
同氏はまた、この計画の実施は「今年後半に合意される持続可能な開発目標と気候変動に関する将来の合意の達成に不可欠となる」と付け加えた。
先に提案されていた割合で示す目標が退けられたことに、失望した人々もいた。
その代わり、草案には、2005年から2015年までと比べて、2020年から2030年にかけて災害による世界の死亡率を低下させ、被災者の割合を減らすという目標が盛り込まれた。
もう一つの目標は、2030年までに世界のGDPに対する経済的損失の割合を低減することだ。
新たな合意には、医療施設や教育施設を含むインフラへの被害と基礎サービスの中断を減らすこと、さらに早期警報システムや一般市民向けの災害リスク情報へのアクセスを広げることも目標として盛り込まれている。
しかし、一部の防災専門家は、リスク低減のための国際援助を増やす明確な目標が合意にないことは、開発途上国が目標達成に向けて進展を図る取り組みを損なうと述べた。
仙台で資金拠出を表明したのは日本だけで、今後4年間に40億ドルの支援を提供すると約束した。
「富裕国は、災害リスク低減に向けた資金拠出の約束を、その年の後半に予定されている別個の資金交渉の場へ先送りしました」と、7月にエチオピアで開かれる会議に言及しながら、アクションエイド・バングラデシュのカントリーディレクター、ファラ・カビール氏は述べた。
より大きな拠出表明がなければ、「貧しい国々の脆弱な地域社会にとって、結果は壊滅的なものになるでしょう」と同氏は付け加えた。
ワールストローム氏は記者団に、これまで災害リスク低減への国際資金はごくわずかだったと述べた一方、今後数十年で、援助国は開発援助の政策上の優先事項としてこれを位置づけると確信していると語った。
日本の山谷えり子防災担当大臣は、日本政府にとってこれは「実際にはコストではなく、未来への投資」だと述べた。
最も脆弱な人々への支援
会議が始まった先週、南太平洋の島国バヌアツをサイクロン・パムが襲い、甚大な被害をもたらした。この災害は、異常気象やその他の危険に最もさらされている人々を守る取り組みを強化する必要性を浮き彫りにした。
仙台防災枠組は、「気候変動によって悪化し、頻度と強度が増している災害の多くは、持続可能な開発に向けた進展を著しく妨げる」と述べている。
さらに、「人々、地域社会、国々をより効果的に守り……そのレジリエンスを強化するため、災害リスクを予測し、備え、低減することが緊急かつ不可欠である」とした。
ワールド・ビジョンUKのマギー・イブラヒム氏は、仙台会議によって、災害時に障害のある人々、女性、子どもが直面する問題に注目が集まったと述べた。
しかし、この合意では、彼らやその他の脆弱な人々が、災害への備えを強化し危機を回避するための技能を身につける資源や手段は提供されないだろうと同氏は述べた。
UNISDRのワールストローム氏は、仙台防災枠組は、緊急時に地方自治体が最初の対応者として行動できるよう支援し、市民が災害リスク政策の策定に関わり、実践に移せるようにすることを目指すと述べた。
もう一つの新たな要素は、保健分野を大きく取り上げたことだと同氏は付け加えた。病院の安全確保や災害時の医療提供から、流行病やパンデミックの予防までが含まれる。
「人々と地域社会のレジリエンスを確保するうえで、保健システムは非常に大きな役割を果たします」と同氏は述べた。
この記事は、 トムソン・ロイター財団 Trust.org との協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味しません。
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著者:メーガン・ローリングは、トムソン・ロイター財団で援助と気候変動の問題を担当し、社会的、経済的、環境的正義に焦点を当てている。
画像:ブラジル人アーティストで活動家のムンダーノによる、干ばつに関連したサボテンのインスタレーション「カンタレイラ砂漠」。REUTERS/Nacho Doce。


