木曜日、私は 「スタートアップでは絶対に働くべきでない理由」について書きました。この記事では、新卒者にとってスタートアップで働くことが最善の選択とは限らない理由を説明しました。どうやら、皆さんの心に触れる話題だったようです。記事は7万人に読まれ、200人以上がコメントを寄せました。
スタートアップ3社のCEOを務めた私が、そんな立場を取るのは奇妙だと思ったかもしれません。しかし、私はそうは思いません。
繰り返しますが、私が話題にしていたのは新卒者です。数年の経験を積んだ人にはスタートアップが最適な場合もありますが、キャリアを始めたばかりの人は、大企業が提供するものから恩恵を受けられると考えています。
予想どおり、スタートアップで働いた際の否定的な経験を共有してくれた人もいました。ここに、私の書いた内容を評価してくれた人の例を紹介します。
ただ、私の経験では、スタートアップの道を選んだことを後悔する人は、大企業を選んだ人よりずっと多く見てきました。それも不思議ではありません。スタートアップに向く気質は大企業とは大きく異なり、誰もが起業家になりたいわけでも、起業家と非常に近い距離で働きたいわけでもありません。
しかし、100人以上がこの記事に異議を唱え、キャリアの早い段階でスタートアップに勤めるのは間違いかもしれないという考えに反論しました。これらの意見には大いに考えさせられました。
この記事にはまったく賛成できません。こうしたことの多くはむしろ成熟した企業によく見られ、新卒者はしばしば下っ端として仕事の歯車に組み込まれていることがわかるでしょう。スタートアップでは学べない?それこそ大企業が大きく失敗している点です。スタートアップでは通常、チームが小さく、ほとんどの人がより多くの責任を担います。だから、より多く働き、学べるのです。
今日の新卒者にとってスタートアップで働くことの魅力が強く、刺激的な職場になり得ることには同意します。問題は、その大半が生き残れないことです。そして、破綻への悪循環はつらいものです。最近の ギャラップのデータ によると、新規スタートアップの80%は最初の5年間に失敗します。
だからこそ、スタートアップで働き始めるのは、キャリアのスタートとして賢明ではないと考えています。
スタートアップには、一見不可能とも思える課題が課されています。生き残るには、優れた製品、成長する市場、確実な資金、そして実績ある従業員を見つけなければなりません。成功するには、4つの重要分野で絶妙な均衡点を見つけ、道中で少しの幸運にも恵まれる必要があります。正しく取り組むべき4つの分野を紹介します。
製品
その製品は、 世界中の顧客に愛され 、他の選択肢よりも大幅に優れたものとなる、大きなアイデアに基づいているでしょうか。独自性があるでしょうか。起業家の多くはアイデアをたくさん持っていますが、その大きなアイデアを、顧客がお金を払ってでも欲しいと思う製品へとうまく形にできる人はごくわずかです。
市場
多くのスタートアップは製品やサービスに注力しすぎて、収益性のある市場を見つけることに十分な時間をかけていません。顧客がいなければ、「事業継続の余力」が尽きて店をたたむまで、現金を燃やし続けるしかありません。数人の顧客を見つけられたとしても、費用対効果よくさらに多くの顧客にリーチできるとは限りません。
資金
チームが独立して十分な資産を持っていない限り、スタートアップは事業運営の資金を必要とします。そして、収入が入ってこない限り(上記の「市場」の項を参照)、貸借対照表の赤字は膨らみ続けます。資金調達ができたとしても、どんなに優しい叔母でもいずれは返金を望むでしょうし、ベンチャーキャピタリストは追加投資の前に進展を見たいと考えます。大学を卒業したばかりの人には、次の給料が不渡りになるかもしれないと心配せずとも、すでに十分な悩みがあります。
従業員
スタートアップが生き残り、成長するには、特別な組み合わせの人材が必要です。才能だけでなく、適切な判断を下す経験を持つ人も欠かせません。製品と市場を見つけ、事業を動かす資金を確保しなければならない初期段階の企業にとって、時間は味方ではありません。「仕事をしながら学ぶ」余地はほとんどありません。
スタートアップの立ち上げは困難な取り組みです。収益性のある市場に適したタイミングで優れた製品を投入し、それを実現する卓越したチームが必要です。さらに、すべてを現実にするための十分な資金も必要です。
ですから、新卒者の皆さんに改めて言います。スタートアップの幻想に、何も考えずに引き込まれてはいけません。あなたが次のGoogleやSnapchatになるわけではありません。多様な専門家の集団から専門技術を学び、職業人として成長する最高の機会を与えてくれる就職先を選びましょう。そして、その後にスタートアップへ加わればよいのです。
それでもスタートアップで働きたいですか?
この記事は、 LinkedInとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味しません。
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著者:Aha!のCEO、Brian de Haaff
画像:ベルリンのコワーキングスペースWostelにある、HowDo(「自分でやる方法」を紹介するアプリ)のスタートアップのオフィスで働く、英国のEmma Rose(左)とスウェーデンのNils Westerlund。REUTERS/Thomas Peter



