2015年にミレニアム開発目標を引き継いだ持続可能な開発目標の究極の目的は、貧困をなくし、地球を守り、繁栄を確かなものにすることであり、その恩恵をすべての人に届けることです。各目標には、2030年までに達成すべき具体的なターゲットがあります。
各国の達成状況はどの程度でしょうか。それを明らかにするため、非営利団体のベルテルスマン財団と国連持続可能な開発ソリューション・ネットワークは、各国の進捗を測る試作版の指数を作成しました。
SDG指数は149カ国を対象に、現在の進捗を2015年時点の基準値と比較しています。
今年の上位国は次のとおりです。
17の目標全体では、調査対象国の中でスウェーデンが首位です。2030年に想定されるターゲットの達成に向け、平均で84.5%まで進んでいます。
僅差で続くのは北欧の隣国、デンマークとノルウェーで、フィンランドが4位です。西ヨーロッパ諸国に加え、アイスランド(9位)がトップ10の残りを占め、トップ20にも4カ国が入りました。
トップ20にはカナダ(13位)、チェコ共和国(15位)、スロベニア(17位)も入りました。アジア太平洋地域の上位国である日本、シンガポール、オーストラリアが、それぞれ18位、19位、20位でリストを締めくくりました。
現状に満足してはいけない
SDG指数は、達成率が高くても、残る隔たりを埋めるにはすべての国でなお多くの取り組みが必要だと示しています。
報告書は、多くの高所得国が経済発展などの分野では良好な成果を上げている一方、SDGs全体で十分な成果を達成できていないと指摘しています。気候変動の緩和、所得格差、ジェンダー平等、教育など、特定の分野で大きな課題に直面しているためです。
例えば上位3カ国のスウェーデン、デンマーク、ノルウェーは、環境の持続可能性に関する目標を達成するため、エネルギーシステムを高炭素型から低炭素型へ移行させることに特に注力する必要があります。
報告書が、支援と連帯が最も必要だと示す国々:
予想どおり、世界で最も貧しい国々の一部はランキング下位に位置しています。そもそもSDGsは要求の多い目標群です。極度の貧困と飢餓の撲滅、医療・教育・安全な水と衛生設備・近代的なエネルギーサービスへの普遍的なアクセス、そしてディーセント・ワークの実現を掲げています。多くの国にとって、これらの分野は今なお困難な課題です。
「一部の国は自国のスコアに戸惑い、世界ランキングでの順位に不満を抱くかもしれないことは承知しています」と、アート・デ・ヘウスとジェフリー・D・サックスは報告書の序文で述べています。しかし、データに誤りや欠落があれば、オンライン報告書の利点を生かして、可能な限り速やかに修正できるとも付け加えています。
下の図に示す中央アフリカ共和国のように、まだ成果が表れていない国には支援が必要かもしれません。海外直接投資、技術共有、国際的な税制改革(貧しい国々が国際投資家による脱税に対抗できるようにするもの)など、国際的な仕組みを通じて支援できます。



