昨年、東京の北にあるマイクロチップメーカーが津波で被害を受けたとき、1万キロ以上離れたデトロイトの自動車メーカーは、重要な部品の調達ができなくなり、自社の従業員が解雇されることになるとはほとんど予想していませんでした。ドイツの政治家も、福島原子力発電所でその後発生した危機によって国のエネルギー政策が転換し、世論が原子力発電に反対するようになるとは予想していませんでした。
サプライチェーンと輸送ネットワークは世界経済の基盤ですが、ショックに対して極めて脆弱です。影響が及ぶと、その余波は下流の広い範囲に及び、予測はますます困難になっています。
ダボスで開催される世界経済フォーラム年次総会で発表予定の新たな報告書は、国境や産業を越えて相互のつながりが強まるサプライチェーンの弱点を検証しています。アクセンチュアとの協力により作成された サプライチェーンと輸送リスクに対処する新たなモデル は、サプライチェーン、輸送、航空、旅行の各分野における急速な変化に対応するため、リスク管理の慣行を見直す緊急性を強調しています。
人々、物資、貿易の流れを安全かつ確実に保つことは、世界各地のリーダーにとって優先課題となっており、本報告書の重要性はかつてないほど高まっています。
どのような行動が必要か?
ダボスの年次総会に集うCEOや政府関係者は、リスクへの理解と管理の双方をどう強化できるかについて、報告書の提言を議論します。
本報告書は、サプライチェーンを混乱させる可能性が最も高い事象を分析し、変動が常態となった世界で重要性を増す「注視すべきリスク」を特定しています。また、サプライチェーンの構造、慣行、戦略においてリスクを増幅させる要因も分析しています。これらのリスクとそれに伴うコストを理解することは、効果的にリスクを軽減するうえで不可欠です。最後に、サプライチェーンの強靭性を高めるため、官民が共同で実施すべき5つの最善慣行を提示しています。
報告書全文は1月25日に公開予定です。それまでの間、こちらのウェブページをご覧ください: http://www.weforum.org/supplychain
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