中南米経済は停滞しています。ほぼ10年にわたる進展の後、過去2年間はGDPがマイナスとなり、この地域で1980年代以降最悪の縮小となりました。
ただし、例外が一つあります。パナマです。2001年から2013年にかけて、同国経済は地域平均の2倍のペースで成長しました。実際、世界でも最も成長の速い経済の一つでした。

では、その秘訣は何でしょうか。世界の他の地域で反移民感情が広がっていることを考えると、意外に思われるかもしれません。移民です。
移民は経済を潤す
これは、世界経済フォーラムのラテンアメリカ会合のセッションで語った、ハーバード大学教授リカルド・ハウスマン氏の見解です。
「パナマが中南米の他の国々に示しているのは、大きく成長するには人材を呼び込む必要があるということです」と、ハウスマン氏は説明しました。米国のような国が競争上の優位性を得てきたのも、そのためです。

「米国では人口の14%が外国生まれで、起業家の30%が外国人です。ハーバード大学の教授の大半も外国人です。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは、人口の25%が外国生まれです。シンガポールでは人口の40%を外国人が占めています。」
同氏は後のセッションでも改めてこの点を強調しました。「地元生まれの人材だけに頼って、世界水準の機関をつくり、イノベーションを実現するのは非常に困難です。地元生まれの人材だけを基盤としていたら、シリコンバレーは存在しなかったでしょう。」

歴史を振り返れば、中南米の成功例の多くが移民によるものだと分かります。「今日、中南米に存在する企業は、3世代前に移住してきた人々が創業した企業です」と、ハウスマン氏は付け加えました。
それにもかかわらず、今日この地域の移民は非常に少ない状況です。「メキシコでは人口の0.4%が外国生まれです。コロンビアでは、外国生まれの人は400人に1人です。また、ベネズエラから出国を望む優秀な人々をすべて受け入れる機会があったとき、同国は彼らの行く手にあらゆる障害を置きました。」
しかし、パナマはコスタリカとともに、この地域では例外的な存在です。「パナマの経済ブームによって相当数の移民が流入しました。法律はほぼ移民を禁じていますが、人々はその抜け道を探してきました。この国が示したのは、大きく成長するには人材を呼び込む必要があるということです。」
多くの政策立案者や専門家が、この地域の成長を促すうえで教育が重要だと考える一方、ハウスマン氏は解決策は別のところにあると考えています。「国を築くには、世界の人材を受け入れられなければなりません。しかし、私たちの法律や移民に対する姿勢が、それを妨げています。」
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