貿易と北朝鮮の核実験は、密接に結びつくようになった。7月、国連安全保障理事会は、北朝鮮による大陸間弾道ミサイルの発射実験を受け、新たな制裁を科した。その後、北朝鮮が日本上空に弾道ミサイルを発射し、6回目となる過去最も強力な核実験を実施したことで、緊張はさらに高まった。
これを受け、米国のトランプ大統領は、国際貿易を通じて北朝鮮を支援する国々を標的にすると警告した。
国際貿易に関するデータ可視化サイト、経済複雑性観測所(OEC)のデータを用いて、Statistaは北朝鮮の主要な輸出入相手国を示す図表を作成した。

貿易の大半は中国との間で行われ、2015年には輸入の85%、輸出の83%を中国が占めた。しかし、孤立した体制であるとはいえ、北朝鮮は同年、ほかにも複数の国と貿易を行っていた。
OECのデータによると、2015年の北朝鮮の輸出の3.5%はインド向けで、輸入の3.1%はインドからだった。しかし同年初め、インド政府は北朝鮮との貿易をすべて停止すると表明した。ただし、食料と医薬品は例外とした。
2015年、北朝鮮の輸出額のうちパキスタン向けは4,310万ドルで、主要な輸出先の一つであるブルキナファソ向けは3,280万ドルだった。
同年、中国とインドに次ぐ北朝鮮の主要な輸入相手国は、ロシア(7,820万ドル)、タイ(7,380万ドル)、フィリピン(5,320万ドル)だった。

では、北朝鮮はどのような品目を取引しているのだろうか。OECによると、主な輸入品は精製石油、合成長繊維糸の織物、配送トラック、大豆油、放送機器だ。
国連の最新の制裁には、北朝鮮の主要な輸出品である石炭、鉄、鉄鉱石、鉛、鉛鉱石、海産物の禁輸が含まれる。
制裁下でも経済成長
制裁を受けながらも、北朝鮮経済は2016年に3.9%成長し、17年ぶりの高い伸びを記録した。これまでで最も厳しい最新の制裁措置がどのような影響を及ぼすかは、まだ分からないが、措置によって北朝鮮は年間約10億ドルの損失を被る可能性がある。

この急激な経済成長を牽引したのは、鉱業とエネルギー部門だった。ロイターはまた、北朝鮮のミサイル部品の製造もGDPの数値に算入されるため、成長率を押し上げたと指摘した。韓国銀行によると、北朝鮮は2016年に輸出も4.6%増やした。
北朝鮮は信頼できる経済データを公表していないが、ソウルに本店を置く韓国銀行は1991年以降、韓国統一部や国家情報院などの政府機関から得た情報に基づき、北朝鮮のGDP統計を公表している。
経済は成長しているものの、北朝鮮は国民の基本的なニーズを満たすのに苦慮している。平均国民所得は昨年、1,342ドルだった。これは韓国の同等の数値の5%未満にとどまる。国連は、人口の41%にあたる1,000万人以上が栄養不足に陥っていると推計している。



