英国は、新型コロナウイルスのパンデミックに対応するため、5つの新病院を設置している。
仮設病院はロンドン、バーミンガム、カーディフ、グラスゴー、マンチェスターに設置される。
各施設ではNHSと軍の医療スタッフが患者の治療にあたり、英国の航空会社で解雇された客室乗務員には別の仕事が提供される。
中国は、新型コロナウイルスの感染が最も深刻だった時期に、武漢でわずか6日間で新病院を建設したことで広く知られている。
今度は英国がこれに続き、ロンドン、バーミンガム、カーディフ、グラスゴー、マンチェスターに、合計10,000人の患者を治療できる新病院を5つ設置している。
最初の病院は、東ロンドンのドックランズ地区にあるExCeLコンベンションセンターに設置される。軍と民間の医療スタッフや技術者が、同センターをそれぞれ2,000人を治療できる巨大な病棟2つに改装した。
英国の国民保健サービス(NHS)によると、ナイチンゲール病院は、英国の看護師で社会改革者でもあり、近代看護の創始者とされるフローレンス・ナイチンゲールにちなんで名付けられた。発表からわずか1週間で、最初の500人の患者を受け入れる準備が整った。
運航停止となった英国の航空会社で解雇された数千人の従業員のうち、多くは応急処置の資格を持っており、新施設での仕事を提示された。
さらにナイチンゲール病院2施設の建設も、イングランドのバーミンガムにあるナショナル・エキシビション・センターと、マンチェスター・セントラル・コンプレックスで進められている。スコットランド政府によると、グラスゴーのスコティッシュ・エキシビション・センターは、1,000床の仮設病院に転用される。
ウェールズでは、ウェルシュ・ラグビー・ユニオンの本拠地であるカーディフのプリンシパリティ・スタジアムが、2,000床の野戦病院に転用され、新型コロナウイルス感染症患者の治療にあたる。
どの病院も、英国の医療サービス全体から看護師や医師を受け入れる。軍の医療スタッフも一部、患者の治療にあたる。
イングランドのNHSによると、さらにNHSの病院全体で33,000床を確保したという。新たに50の病院を設けるのに相当する数である。スコットランドの数値は3,000床だ。
「これは、この国でこれまで必要とされたことも、見られたこともない医療モデルです。しかし、専門医たちは、世界共通のパンデミックへの対応として同様の施設を開設している海外の同僚と連絡を取り合っています」と、NHSの最高経営責任者サー・サイモン・スティーブンスは述べた。
「こうした驚くべき対策を講じても、新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がれば、世界のどの医療サービスも対応しきれないのが現実です。だからこそNHSの職員は、医療上の助言に従い、家にとどまり、ウイルスの拡散を防ぎ、命を救うよう、国民に強く求めています」と付け加えた。
これまでに75万人がボランティアに名乗りを上げた。英国各地のNHS病院で、医療以外の役割を担い支援するためだ。新型コロナウイルス感染症との闘いに向けて、退職した医療従事者や看護師に職場復帰を呼びかけた政府の要請には、2万人が応じた。
新病院の準備が進む一方、バーミンガム国際空港の格納庫では、臨時遺体安置所として使う準備が進められている。ここには、最大12,000体の遺体を収容できる。




