今年、世界経済フォーラムの 競争力に関するグローバル・アジェンダ評議会 は、二つの主要分野に注力しています。
州や都市レベルで進められている優良事例や取り組みに焦点を当て、地方レベルでの競争力を構築すること。
競争力の障壁を克服するための構造的・制度的改革。
国家競争力評議会 に関する優良事例の公表に続き、競争力に関するグローバル・アジェンダ評議会は、競争力向上を阻む実際の構造的・制度的な課題に今後目を向けます。また、地域および地方レベルでの競争力向上の取り組みや報告に関する優良事例もとりまとめています。
競争力をめぐる分野では、国家レベルから地方や州・省レベルの政府へと取り組みが広がるなど、注目すべき動きが生まれています。ブラジル、エジプト、ベトナムなどの国々では革新的な取り組みが進行中です。コロンビアでは、地方の戦略が国の政府による資源配分を引き出しました。ベトナムは長年にわたり、州のリーダーシップの効果を評価するために用いられる競争力指数を公表しています。トルコも、この10年間、この分野における地域のパフォーマンスに注力してきました。
世界経済フォーラムが30年以上前に最初の 世界競争力指数 を発表した当時、国家政策の課題としてこの問題に注目していた人はほとんどいませんでした。フォーラムの注目度は過去15年で高まりを見せています。現在、多くの国に国家競争力評議会が存在しており、その多くは 競争力評議会のグローバル連盟の加盟組織です。1990年以降、この研究分野に対する学術的な関心は世界中で大きく高まっています。
緊縮策が解決策にならないことが明らかになりつつある今、競争力の問題に取り組むことはこれまで以上に重要です。競争力は、現在の財政的な罠から抜け出す唯一の道かもしれません。幸いなことに、競争力を構築するための科学(と技術)は進歩しています。
著者:Kevin X. Murphyは、J.E. Austin Associates(JAA)の社長兼最高経営責任者であり、競争力に関するグローバル・アジェンダ評議会のメンバーです。
写真:2007年7月23日、リオデジャネイロで開催された汎米競技大会の女子100メートル予選で競うランナーたち。REUTERS/Bruno Domingos Domingos



