iPhone誕生から10年。スティーブ・ジョブズが初代を発表する様子を見る

Members of the public use their mobile devices to take photographs of Britain's Prince William and his wife Catherine, Duchess of Cambridge at a walk about in Brisbane, April 19, 2014. Britain's Prince William and his wife Kate are on the second leg of a 19 day official visit to New Zealand and Australia with their son George. REUTERS/Phil Noble (AUSTRALIA - Tags: ROYALS POLITICS ENTERTAINMENT TPX IMAGES OF THE DAY) - RTR3LVTI
The iPhone has come a long way since its conception.Image: REUTERS/Phil Noble
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10年前の2007年1月9日、コンピューター史の節目となる出来事がありました。初代iPhoneの発売です。

「スマートフォン」の先駆けでも、カメラ付き携帯電話の先駆けでもありませんでした。タッチスクリーンを搭載した最初のモバイル端末でも、ユーザーがアプリをインストールできる最初の端末でもありませんでした。(実際、App Storeが始まったのは2008年になってからです。初代iPhoneの発売から1年後のことでした!)

しかし、数々の異なる機能を一つにまとめ、統一感のある洗練された製品に仕上げました。こうしてモバイル革命が始まり、現代世界は大きく変わりました。

今日のアプリ経済の規模はハリウッドを上回り、WhatsApp、Snapchat、Uber、Tinderなどは現代文化に欠かせない存在となり、世界中で毎日、何億人もの人々に利用されています。7年前には、こうしたものは何一つ存在しませんでした。

Image: Apple/Statista

2007年のMacworldカンファレンスのステージで初代iPhoneを発表した、故アップル創業者兼CEOのスティーブ・ジョブズは、この端末の可能性を控えめに語ることはありませんでした。基調講演の全編を以下で視聴するか、その舞台裏を読み進めてください。

ジョブズは、おなじみの黒いタートルネック姿でステージに上がり、今や伝説となったプレゼンテーションを始めました。

「時折、すべてを変える革新的な製品が登場します」と、ジョブズは語りました。「アップルはとても幸運でした。そうした製品をいくつか世に送り出すことができたのです。」

「そして今日、このクラスの革新的な製品を3つ発表します。1つ目は、タッチ操作に対応したワイドスクリーンのiPod。2つ目は、革新的な携帯電話。そして3つ目は、画期的なインターネット通信機器です」

Image: Justin Sullivan/Getty Images

さらにこう続けました。「iPod、電話、インターネット通信機器。iPod、電話……おわかりでしょうか。これは3つの別々の機器ではありません。1つの機器です。私たちはこれをiPhoneと呼びます。」

プレゼンテーションは緻密に演出されていましたが、そこに至る道のりが順風満帆だったわけではありません。

2013年のニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、リハーサルでは技術的な不具合が相次ぎました。初期のiPhone開発に携わったエンジニアは、ジョブズを「厳しい人」だったと振り返り、こう言われたと述べています。「失敗したら、お前のせいだ」「お前は俺の会社をめちゃくちゃにしている」。

アップルは秘密主義で(悪)名高く、ジョブズは情報漏洩を防ぐため、プレゼンテーションに携わる請負業者に会場で寝泊まりするよう求めたとも伝えられています。(最終的には、周囲に説得されて思いとどまりました。)

発売当時、ニューヨーク・タイムズ紙はiPhoneを「万人向けではない」と評し、「賭け」だとしました。その「賭け」によってアップルは天井知らずの高みに達し、現在では世界のどの国よりも大きな時価総額を誇っています。

BBCのテクノロジー記者、ロリー・セラン=ジョーンズは最近、一部から「製品発表を過度に大きく取り上げた」と批判されたと書きました。今では、自分の報道はおそらく正当なものだったと感じています。

その後、グーグルとアップルはモバイル市場の覇権を争う熾烈なライバルとなります。しかし当時グーグルのCEOだったエリック・シュミットは、iPhoneの発表会に実際に登壇しました。彼はこれを「驚くべき仕事」と称賛し、グーグルやアップルのような企業が「合併せずに一緒に仕事をする」ことを可能にすると述べました。

大きな期待を集めていた一方で、今ではiPhoneユーザーが当たり前に使う機能の数々は、当時まだ見当たりませんでした。App Store、コピー&ペースト、壁紙の変更、画像メッセージ、ビデオカメラ、Siri、通知センターなどはありませんでした。

2年半の開発を経て、iPhoneは2007年1月9日に発表されました。同年6月に発売されました。

2007年のMacworldで展示された初代iPhone。Image: David Paul Morris/Getty Images

それ以来、iPhoneは世界で10億台以上販売されています。

iPhone誕生10周年を祝う声明で、アップルCEOのティム・クックはこう述べました。「iPhoneはお客様の生活に欠かせない存在であり、今まで以上に、私たちのコミュニケーション、娯楽、仕事、暮らしのあり方を変えています……iPhoneは最初の10年間でモバイルコンピューティングの基準を打ち立てました。そして、私たちはまだ始まったばかりです。最高の時代はこれからです。」

最後に、初代iPhoneと同時に発表されたプレスリリースの一部と、基調講演を改めてご紹介します。

アップル、iPhoneで電話を再発明

MACWORLD SAN FRANCISCO - 2007年1月9日

アップルは本日、iPhoneを発表しました。革新的な携帯電話、タッチ操作対応のワイドスクリーンiPod、そしてデスクトップ級のメール、ウェブ閲覧、検索、地図機能を備えた画期的なインターネット通信機器という3つの製品を、小型軽量の携帯端末1台に統合しました。iPhoneは、大型マルチタッチディスプレイと先駆的な新ソフトウェアを基盤とする、まったく新しいユーザーインターフェースを導入し、指だけで操作できるようにします。また、モバイル端末ではこれまで見られなかった高度で洗練されたソフトウェアの時代を切り開き、携帯電話でユーザーにできることを根本から変えます。

「iPhoneは革新的で魔法のような製品であり、文字どおり、ほかのどの携帯電話よりも5年先を行っています」と、アップルCEOのスティーブ・ジョブズは述べました。「私たちは皆、究極のポインティングデバイス、つまり指を持って生まれてきます。iPhoneはその指を使い、マウス以来、最も革新的なユーザーインターフェースを実現します。」

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