地域社会が貧困に立ち向かうためにできること

地域社会が貧困に立ち向かうためにできること
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「顔を洗うには指一本では足りない。五本の指が必要だ」―ソマリアのことわざ

貧困の影響を最も強く受ける人々が、その緩和策を設計する際に対等なパートナーとなれないことがあまりにも多くあります。ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、すべての命に等しい価値があると信じています。つまり、家計をやりくりしようと懸命に働く低所得世帯が、自らの将来を定めるうえで主導的な役割を担うべきだということです。

ワシントン州では、 Somali Youth & Family Club が、より良い機会を求めて声を上げる力を高めることで貧困の解決に取り組む、複数の地域パートナーの一つです。知識を広げ、リーダーを育成し、現実の経験を意思決定の場に持ち込むことで、地域のパートナーは自らの解決策づくりを主導しています。

「私たちは多くの協働の取り組みに参加してきましたが、自分たちで議題を設定するのは今回が初めてです」と、サウスキング郡で拡大を続けるソマリア難民・移民コミュニティのリーダー、Hamdi Abdulleは語ります。Somali Youth & Family Clubはすでに、新たに到着した難民に学校や支援資源に関する情報を届ける、より効果的な仕組みを作りました。また、ソマリア人とすべての難民にとって公正で公平な政策となるよう、学区との意思疎通の改善にも取り組んでいます。

力を合わせることで、こうしたリーダーたちは障壁を乗り越え、地域社会全体を後押しできます。

「地域の人々が一つになり、互いに本物の協力関係を築く方法を見つける姿を見られるのは、とてもうれしいことです」と、 Southeast Seattle Education CoalitionのErin Okunoは語ります。「連合体として、アドボカシーと公共政策をめぐる議論を変え、現状を打破したいと考えています。」

競争的な提案依頼(RFP)プロセスに応募した64団体のうち、長期的かつ持続可能な変化を促す、コミュニティ主導の協働を支援する助成金を受けたのは次の6団体です。地域のリーダーたちに、ぜひ祝意をお寄せください。

「私たちは、コミュニティが自らのために声を上げ、意義ある持続的な影響をもたらせるよう、その力を強める手段を提供します」と、ポートランドの Native American Youth & Family Center のOscar Aranaは語ります。「協働を通じて、新たな視点を学び、情報や調査結果を共有し、優れた実践を広げ、すべての人が新たな水準の成果に到達できるようにします。」

申請プロセスを通じて、多くの非営利団体が、協働や問題解決の能力を自ら高めるこのような機会を待ち望んでいたことが分かりました。また、 ほかの地域助成団体 も、コミュニティが定めたこのニーズに注目しています。パートナーがより強固な協働を模索し、コミュニティのために、コミュニティが主体となる学習コホートをつくるなかで、私たちは財団の取り組み方を考えるうえで、彼らの知見を役立てていきます。

コミュニティを基盤とする組織へのこうした直接支援に加え、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、太平洋岸北西部における 地域の慈善活動への支援 も強化しています。低所得コミュニティや有色人種のコミュニティに奉仕するユナイテッド・ウェイとコミュニティ財団の能力を高めています。

こうしたコミュニティ財団やユナイテッド・ウェイは、強固なネットワーク、地域に関する知識、そして人々からの信頼を備えており、新たな機会や革新的な解決策が生まれた際に力を結集するうえで有利な立場にあります。慈善活動分野のパートナーは、財団資金を小規模な非営利団体や地域プロジェクトに再助成することで、差し迫った地域のニーズにより迅速に応えられます。地域のパートナーが配分できる資金を提供すれば、直接助成だけの場合よりも多くの家族に影響を及ぼせます。

貧困の連鎖を断ち切る単一の解決策はありません。しかし、最も大きな影響を受けている人々と協働し、地域の慈善団体による対応を強化することで、草の根の解決策を受け入れ、機会を育み、すべての命に等しい価値があることを示す環境をつくることができます。

本記事は、 ビル&メリンダ・ゲイツ財団との協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。

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著者:Nelson Khovは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の太平洋岸北西部イニシアチブのプログラム・コーディネーターです。LiLi Liuは、太平洋岸北西部(PNW)プログラムのプログラム・オフィサーです。

画像:2014年11月5日、ケニアの首都ナイロビ西方にある高地地域、ナンディ・ヒルズの茶園で茶葉を摘む女性。REUTERS。

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