今年初めに世界銀行が発表した予測によると、世界経済の実質GDP成長率は2017~2019年に平均2.8%となる見込みです。
では、この成長は実際にどこで起きるのでしょうか。安定して2%のペースで成長する巨大な国々でしょうか。それとも、8%成長も珍しくない小規模な新興市場でしょうか。
今日の図表では、世界銀行による各国の成長予測に基づいて2017~2019年の国別データを見比べ、新たな富がどこで生み出されるかを示します。

中国が依然首位
中国の成長はやや鈍化したものの、世界銀行は同国経済が今年6.5%、2018年と2019年にはそれぞれ6.3%成長すると予測しています。
この成長率を世界第2位の経済大国(購買力平価ベースでは世界最大)に当てはめると、驚くほど大きな成長になります。実際、この期間の世界のGDP成長の約35.2%は中国によるもので、同国の経済規模は2.3兆ドル拡大する見込みです。
米国をめぐる不確実性
米国も世界の成長に大きく貢献すると見込まれていますが、世界銀行は今後数年間の予測にかなり懸念を示す但し書きを添えています。
米国の予測には、新政権が提案する政策の影響は織り込まれていません。政策の全体的な範囲と最終的な形が、なお不確定だからです。
— 世界銀行「世界経済見通し概要」
一方、世界銀行は、トランプ政権が提案する減税が実施されれば、理論上は米国と世界の成長を押し上げる可能性があるとも述べています。しかし、現在の米国政治を取り巻く混乱を受けて、減税は当面先送りされており、実現の可能性はもはやないと見るアナリストもいます。
成長のもう一つの中心地
中国、インド、ユーロ圏、米国といったおなじみの国々に加え、この分析ではインドネシアが次に大きな明るい材料となっている点が興味深いところです。
実際、世界で人口が4番目に多い同国は、前述の期間に世界のGDP成長の2.5%を占め、GDPを9,410億ドルからさらに1,600億ドル押し上げる見込みです。世界銀行は、同国の成長率を今年5.3%、今後2年間は5.5%と予測しています。
世界の成長の1%以上をもたらすとされた、ほかの国々はどこでしょうか。
韓国(2.0%)、オーストラリア(1.8%)、カナダ(1.7%)、英国(1.6%)、日本(1.5%)、ブラジル(1.2%)、トルコ(1.2%)、メキシコ(1.2%)、ロシア(1.0%)、イラン(1.0%)です。



